船橋ケイバ重賞競走特集
第51回 ブルーバードカップ(JpnIII)
サラブレッド系 3歳馬 地方競馬選定馬及び中央競馬選定馬 別定 ダ1,800m
賞金 1着24,000,000円 2着8,400,000円 3着4,800,000円 4着2,400,000円 5着1,200,000円
JRA所属馬(出走:3頭)
ミストレス (牝3)
新潟芝1600メートルの新馬戦は直線で後続に並ばれるまで追い出しを待ち、一気に6馬身突き放す圧巻の逃げ切り勝ち。続くアルテミスSは2着、阪神ジュベナイルフィリーズは8着に敗れたものの、すんなりハナを奪えるスピードは一級品。ダート適性は未知数で初めての牡馬相手だが、引き続き坂井瑠星騎手が手綱を取るのは心強い。
クァンタムウェーブ (牡3)
新馬戦はスタートこそ今ひとつだったが、向こう正面で外に進路を取って徐々に進出し、直線で先頭に立ってから後続を一気に突き放す圧勝。続くもちのき賞はマークした逃げ馬をきっちりとらえる着差以上に強いレースぶりだった。1800メートルで2連勝を決めている。無敗での戴冠なるか注目が集まる。
メルキオル (牡3)
デビューから2戦は芝で11、5着に敗れたが、ダートに矛先を向けて素質が開花。未勝利戦で衝撃の大差勝ちを飾り、続くプラタナス賞はほとんど追われることなく後続を5馬身突き放す圧倒的なパフォーマンスを披露した。約3か月ぶりだった前走のジュニアC12着は芝で参考外。再びダートの舞台に戻り、重賞初挑戦Vの期待がかかる。
南関東地方競馬所属馬(出走:4頭)
テディージュエリー (牡3)
新馬戦は1番人気に支持されるも2着。2戦目は写真判定の末にハナ差で勝利し、川崎1400メートル1分31秒5の好タイムをマークした。しかし、2走前は道中の進みが悪く2秒7差10着、前走も同様のレースぶりで1秒5差12着に沈んでおり、重賞初挑戦がダートグレード競走では苦戦は免れないだろう。
リヴェルベロ (牝3)
父レガルスイ(16年の京成盃グランドマイラーズ勝ち馬)と同じ船橋・矢野義幸厩舎の所属。デビュー4戦目のフレッシュスター特別で勝ち上がり、続くルーキーズサマーCで2着に健闘した。ここ2戦は牝馬限定のオープン特別を連勝しているが、ダートグレード競走初挑戦で一気に相手が強化されるだけに分が悪そう。
カセノタイガー (牡3)
ホッカイドウ競馬在籍時は名門・角川秀樹厩舎所属で9戦2勝2着5回。2走前のJBC2歳優駿はスタートで立ち遅れる不利がありながらも2着馬にクビ+クビ差まで追い上げており、前走の南部駒賞は強敵バリウィールの0秒2差2着。大井・蛯名雄太厩舎への転厩初戦になるが、全国レベルの素質は証明済みだ。
ノーブルプラチナ (牡3)
デビューから2戦連続2着と涙を呑んでおり、初勝利を期待されて1番人気の支持を集めた前走は前残りの馬場とはいえ、道中の反応が鈍く6着止まり。500キロを優に超える大型馬で、まだまだ成長待ちの段階。小回りの浦和1400メートルしか経験がなく、ダートグレード競走初挑戦では強調すべき材料が見当たらない。
地方他地区所属馬(出走:3頭)
ウィルオレオール (牡3)
2走前の平和賞はゴール寸前で鮮やかに差し切り、初物尽くしの不利を克服してタイトルを獲得。前走の全日本2歳優駿で初めて掲示板を外したが、直線に向いてからしぶとく追い上げて0秒7差6着に食い込んでおり、世代トップクラスの素質を示している。距離延長はプラスで、強敵にもまれた経験を生かしたい。
ジュゲムーン (牡3)
門別でデビュー3戦目から3連勝を飾るが、サッポロクラシックC4着、ネクストスター門別は8着に終わり、1勝を積み重ねた後に高知・田中守厩舎へ。前走の全日本2歳優駿は17キロの馬体減にもかかわらず、大外からメンバー最速の末脚で3着馬にハナ+アタマ差まで迫っており、今回も直線勝負に徹して上位争いに加わるか。
バリウィール (牡3)
デビュー2戦目の門別1100メートルで勝ち上がるが、マイル以上の路線に矛先を向けてから本領を発揮しており、現在3連勝中と勢いは止まらない。重賞初挑戦だった前走の南部駒賞はすんなりハナを奪って後続の追撃を封じる横綱相撲の勝利。初の左回りコース、1800メートルだが、持ち味の先行力を生かして粘り込みを狙う。
2022年度までは3歳馬による準重賞として行われていたが、新たな3歳ダート三冠競走の前哨戦のひとつとして、中央と交流のJpnIIIとなった。1着の地方馬には、3歳ダート三冠の一冠目である「羽田盃(JpnI)」への優先出走権が付与される。距離は従来の1700mから羽田盃と同じ1800mへと延長された。
新体系となった3歳ダート3冠路線の幕開けは、紅一点の2番人気アンモシエラが逃げたエコロガイア(4番人気)をゴール寸前できっちり差し切り、重賞初挑戦Vを飾った。クビ+ハナ差遅れて1番人気バロンドールが入り、JRA勢が1~3着を独占。地方最先着は、外から追い上げた佐賀のウルトラノホシ(5番人気)の4着だった。
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船橋競馬 第11回開催〔1月20日(月)~1月24日(金)〕イベント情報
ブルーバードカップの開催ポスターをダウンロードできます。