船橋ケイバ重賞競走特集
第68回 ダイオライト記念(Jpn II)
サラブレッド系 4歳以上 定量 ダ2,400m
賞金 1着40,000,000円 2着14,000,000円 3着8,000,000円 4着4,000,000円 5着2,000,000円
グロリアムンディ (牡5)
20年の芝2000メートルで新馬勝ち。21年暮れにダート路線に矛先を向けてから破竹の4連勝を飾り、昨年のアンタレスSではオメガパフュームの0秒1差2着に粘り込んだ〝二刀流〟。宝塚記念、チャンピオンズCはともに12着でGⅠの壁に跳ね返されたが、ダートグレード競走でも手綱が冴え渡る川田将雅騎手を迎えて巻き返しを狙う。
テリオスベル (牝6)
JRAダートで5勝。昨年7月にダートグレード競走に矛先を向けて各地を転戦し、クイーン賞勝ちを含む〈1223〉。掲示板を外したのは5走前のJBCレディスクラシックの0秒4差6着だけ。どうしてもスタートで置かれるが、1周追われ通しでもバテないスタミナが最大の武器。展開がかみ合えば牡馬相手でも上位争いに食い込める。
ペイシャエス(牡4)
22年のユニコーンSで重賞初挑戦Vを飾り、続くジャパンダートダービーで0秒1差2着。古馬相手の日本テレビ盃で4着、JBCクラシックで3着に健闘し、名古屋グランプリでレコード勝ちを決めた。年明け初戦の川崎記念は3秒差7着に沈んだが、ポテンシャルは高く、船橋コースを熟知する戸崎圭太騎手との初コンビで仕切り直しの一戦になる。
メイショウフンジン (牡5)
JRAダートで6勝。今年2月のアルデバランS、仁川Sでオープン連勝を飾り、5歳を迎えて充実ぶりが目立っている。自分の型に持ち込めれば想像以上にしぶとさを発揮するタイプで、同型との兼ね合いが鍵になりそう。中2週続きのローテーションだが、昨年のマーキュリーC(7着)、みやこS(8着)に次ぐ重賞挑戦でタイトルを狙う。
ハナウタマジリ (牝5)
門別2勝、高知で2勝。21年9月に笠松・伊藤勝好厩舎へ移籍してからは月2、3走のペースで走り続けて2勝を積み重ねた。ダートグレード競走の参戦は21年のクイーン賞(14着)、昨年のマリーンC(12着)に次ぐ3度目になるが、ともに見せ場すら作れず7秒5差以上の大敗を喫しており、強調する材料が見当たらない。
ミスティネイル (牝7)
JRAで3戦未勝利に終わり、金沢、船橋で12勝をマーク。岩手を経て笠松・伊藤勝好厩舎へ移籍し、自己条件で1勝を積み重ねた。ダートグレード競走に積極的に参戦しているが、交流のペースにまったくついて行けず、前走のエンプレス杯も6秒2差の9着大敗。相手関係はさらに強化されるだけに苦戦は免れない。
セイカメテオポリス (牡5)
昨年は9戦未勝利とはいえ、金盃、ブリリアントC、東京記念で小差2着に入り、中長距離路線で安定した成績を残した。約2か月半ぶりだった前走の金盃は道中の反応が悪かったが、直線で外から追い上げて0秒1差3着。本来は叩き良化型で、パワー、スタミナが要求される今の船橋の馬場は合っており、昨年5着以上のシーンも十分ある。
サンビュート (セ6)
重賞を7勝したタービランスの全弟で、JRAダート3勝、門別では昨年の道営記念を含む5勝。精神面が成長して落ち着きが出ており、大井・福田真広厩舎への再転厩初戦だった前走の金盃は早めに動く積極策で0秒6差7着に粘り込んでいる。ダートグレード競走初挑戦で力関係が鍵になるが、時計のかかる馬場の長丁場は合う。
キャッスルトップ (牡5)
21年のジャパンダートダービーは重賞初挑戦ながらも最低人気を覆す逃走劇でJRA勢を完封。初勝利まで9戦を要したが、4連勝で3歳ダート王に輝いた船橋生え抜き。ダブル登録だった京成盃グランドマイラーズを見送り、長距離適性を重視しての参戦。日吉オープン2着で本来の姿を取り戻しつつあるのは好材料だろう。
マンガン (牡6)
20年の東京湾Cで重賞初制覇を飾り、続く東京ダービーでクビ差2着。9馬身差で圧勝した21年の金盃が示す通り、距離は長ければ長いほどいいタイプだ。船橋・石井勝男厩舎への転厩4戦目だった前走の金盃は痛恨の出遅れがありながらも0秒2差4着まで追い込んでおり、馬体が絞れて復活の兆し。消耗戦でスタミナ勝負になれば出番も。
アナザートゥルース (セ9)
19年のアンタレスSを含むJRAダート6勝、20年のダイオライト記念を制している。約9か月ぶりで転入初戦だった準重賞・チバテレ盃、続く報知グランプリCはともに強敵ギガキングの後塵を拝しているが、9歳でもパフォーマンスに衰えは感じられない。折り合いの心配はまったくなく、距離延長はプラスで上位争いも。
エルデュクラージュ (セ9)
JRAダート7勝、21年のダイオライト記念で2着した実績を引っ提げて船橋・川島正一厩舎へ移籍。昨年の報知オールスターC、川崎記念の連続2着で存在感を示し、今年初戦の報知オールスターCで待望の重賞初制覇を飾った。前走の川崎記念は気難しい面が出て9着に敗れたが、自分のリズムで運べればおもしろい。
フォルベルール (牡5)
門別12戦未勝利を経て、川崎・久保秀男厩舎へ。昨年2月に中距離路線に矛先を向けてから頭角を現し、5走前の準重賞・スパーキングオールスターチャレンジを含む5勝。報知オールスターCでも4着に健闘したが、続く川崎記念は大差のシンガリ負けを喫していた。まだA2の身で、ダートグレード競走では荷が重い印象だ。
ミューチャリー (牡7)
ここ2戦の大井記念、日本テレビ盃は大差シンガリ負け。昨年は4戦未勝利で2歳時からの連続重賞Vは途絶えたが、地方所属馬として初めて制したJBCクラシックを含む重賞5勝、NARグランプリ2021の年度代表馬に輝いた船橋生え抜きのトップホース。約5か月半ぶりでも入念に乗り込まれており、復活のきっかけをつかみたい。
ダイオライト記念は1956(昭和31)年に1800m戦としてスタートし、数度の距離変更を経て76年から2400mの長距離戦に定着、96年から指定交流競走となった。2200mを超える長距離のダートグレード競走はJRAを含め全国でもダイオライト記念のみだ。
※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
過去10年(2012年度~21年度)に実施された競走が対象
【所属】JRA(栗東)が優勢
所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)が8勝、JRA(美浦)が1勝、川崎が1勝とJRA(栗東)が優勢の傾向にある。
所属 | JRA (栗東) |
JRA (美浦) |
船橋 | 浦和 | 大井 | 川崎 | 他地区 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着回数 | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
【年齢】4歳馬、6歳馬が優勢
年齢別に見ると4歳馬、6歳馬が3勝、5歳馬、7歳馬が2勝しており、4歳馬、6歳馬が一歩抜けて優勢となっている。
馬齢 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着回数 | 0 | 3 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
【人気】勝率・連対率は1番人気が、3着内率は3番人気が優勢。
過去10回の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着5回-2着1回-3着0回-着外4回]と勝率50%、連対率、3着内率は60%と好成績。「2番人気」馬は[3-2-1-4]と3着内率が60%と安定した成績を残しており、「3番人気」馬も勝率、連対率では劣るものの3着内率は80%と侮ることはできない。
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-1-0-4 | 50% | 60% | 60% |
2番人気 | 3-2-1-4 | 30% | 50% | 60% |
3番人気 | 0-2-6-2 | 0% | 20% | 80% |
4番人気 | 0-2-0-8 | 0% | 20% | 20% |
5番人気 | 1-2-1-6 | 10% | 30% | 40% |
6番人気 | 1-0-0-9 | 10% | 10% | 10% |
7番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20% |
8番人気以下 | 0-1-0-55 | 0% | 2% | 2% |
前走報知オールスターCを快勝した全日本2歳優駿勝ち馬ノーヴァレンダが先手を奪い後続を振り切った。前走名古屋大賞典4着のエブリワンブラックが2着、前年のNARグランプリ年度代表馬ミューチャリーが3着、浦和記念など重賞3勝馬メイショウカズサ(単勝3.2倍)は9着だった。
第66回 ダノンファラオ [JRA]
第65回 アナザートゥルース [JRA]
第64回 チュウワウィザード [JRA]
船橋競馬 第12回開催〔3/13(月)~3/17(金)〕イベント情報
ダイオライト記念の開催ポスターをダウンロードできます。