セラフィックコール (牡4)
　前走のチャンピオンズＣはＧⅠの厚い壁に阻まれて10着に敗れたが、３歳新馬、３歳１勝クラス、八王子特別、ＪＲＡアニバーサリー、みやこＳと無傷の５連勝を飾ったダート界の新星。末脚の切れは特筆すべきものがあり、スパイラルカーブの船橋コースは合うはず。時計のかかる馬場に対応できれば好勝負に持ち込める。

ディクテオン (セ6)
　ＪＲＡで３戦未勝利に終わり、名古屋２戦２勝を経てＪＲＡへ再移籍。着実に力をつけながら４勝を積み重ね、ダートグレード競走初挑戦だった浦和記念を快勝。続く名古屋グランプリは２周目４コーナー先頭から押し切る横綱相撲でレコードＶを決めており、地方の馬場適性の高さは証明済み。リズム良く運べる長丁場のペースは向いている。

テリオスベル (牝7)
　前走のクイーン賞は勝ち馬アーテルアストレアの末脚に屈したが、２コーナーで先頭を奪いきり、ゴール直前までしぶとく食い下がった。スタートダッシュがつかない半面、追われ通しでもバテないスタミナの持ち主で、昨年のダイオライト記念は牡馬一線級相手に２着。長距離適性は疑いようがなく、自分の型に持ち込めれば簡単には止まらない。

ハギノアレグリアス (牡7)
　デビュー２戦目のダート路線転向後〈７４０４〉で、掲示板を外したのは前走のチャンピオンズＣ６着を含む２回だけ。ダートグレード競走初挑戦だった昨年の名古屋大賞典、２走前のシリウスＳでタイトルを獲得している。初の2400メートル克服が鍵になるが、しまいのしっかりしたタイプで、脚質的に船橋コース向きだろう。

エルデュクラージュ (セ10)
　ＪＲＡダートで７勝。船橋・川島正一厩舎へ移籍後は昨年の報知オールスターＣ、今年初戦の報知グランプリＣと２つのタイトルを手に入れている。前走の報知オールスターＣは展開が向かず７着大敗を喫したが、ダイオライト記念は過去３年で２、７、４着と適性を示しており、自分のリズムで走れればおもしろい。

トーセンブル (牡9)
　船橋生え抜きで68戦のキャリアを誇る9歳馬。中長距離路線に照準を合わせて他地区に積極的に遠征してきたが、22年４月のオグリキャップ記念を最後に勝ち鞍がなく、22年の東海菊花賞、昨年の金盃２着が最高着順。以前ほどの末脚の迫力が見られなくなっており、ダートグレード競走ではさすがに厳しいだろう。

マンガン (牡7)
　20年に東京湾Ｃ、21年に金盃を制したが、過去２年の勝ち鞍は大井2400メートルの東京記念トライアル連覇だけ。ここ３戦は勝島王冠13着、東京大賞典９着、金盃11着とすべて３秒以上もの大差をつけられており、重賞では厳しい戦いを強いられている。ステイヤータイプとはいえ、大きな変わり身はなさそう。

ロードレガリス (牡9)
　ＪＲＡ再移籍後に破竹の４連勝を飾り、20年の白山大賞典で２着。昨年のブリリアントＣ10着を最後に船橋・岡林光浩厩舎へ。フリオーソレジェンドＣ２着、勝島王冠３着、報知グランプリＣ４着と重賞でも好勝負を演じており、９歳を迎えても元気いっぱい。初めての2400メートルがプラスに働けば、上位争いに食い込むシーンも。

アナザートゥルース (セ10)
　ＪＲＡ時代に19年のアンタレスＳ、20年のダイオライト記念を含む７勝。船橋在籍時は５戦して２着２回が最高だったが、ホッカイドウ競馬へ移籍して３連勝を飾り、道営記念で２着。前走の名古屋グランプリは地方最先着の４着に食い込んでおり、年齢を感じさせない走りを見せている。引き続き服部茂史とのコンビで上位を狙う。

コウエイスーシェフ (セ9)
　ＪＲＡで２戦未勝利に終わり、高知５勝を経て、大井在籍時に８勝を積み重ねた。愛知・今津博之厩舎への移籍後に３勝したが、昨年の３月以降は勝ち鞍がなく、ダートグレード競走には２度挑戦して名古屋大賞典で３秒５差10着、浦和記念で５秒２差12着の大敗を喫している。このメンバーでは苦戦は免れない。

サンマルエンパイア (牡10)
　ＪＲＡダートで２勝、高知で８戦５勝２着３回の好成績を残し、愛知・今津博之厩舎へ。コンスタントに掲示板を確保しているとはいえ、昨年10月の復帰後すでに10戦を消化しており、自己条件の１勝止まり。2000メートルまでしか経験がなく、重賞初挑戦がダートグレード競走で一気にハードルが上がる今回は追走に苦しみそう。