アイゴールド (牝4)
　トライアルの柿生スプリント２着、カムイユカラスプリント４着はともにスタートで後手に回る不利がありながらも、大外から鋭く脚を伸ばしており、オープンで通用する力を示した。今年のしらさぎ賞11着以来の重賞挑戦になるが、船橋コース適性は高く、前崩れの展開になれば上位進出を狙える。

エンテレケイア (牡6)
　重賞では善戦止まりだったが、吉原寛人騎手と初コンビを組んだ３走前の習志野きらっとスプリントで６馬身差の圧巻Ｖを飾り、続くアフター５スター賞も逃げ切り勝ち。ダートグレード競走初挑戦だった東京盃では真っ向勝負を挑んで４着に健闘した。充実ぶりが目覚ましく、ベストの左回りコースで勝機を狙う。

ジャスティン (牡8)
　脚部不安でアフター５スター賞、東京盃を見送ったが、初の1000メートルだった前走のトライアル・カムイユカラスプリントは約５か月ぶり、59キロの不利を難なく克服する大外一気の差し切りＶ。今年４月の東京スプリントでＪＲＡ勢をねじ伏せた底力を見せつけており、反動さえなければ好勝負に持ち込める。

カプリフレイバー (牡7)
　20年の優駿スプリント、21年の川崎スパーキングスプリントを含めて全８勝を1200メートル以下でマーク。22年８月の流星賞以降は勝ち鞍から遠ざかっているが、船橋記念は過去４回連続で出走して３、２、７、５着で相性のいいレース。最後まで集中して走れれば上位争いに加わっても不思議はない。

ティアラフォーカス (牡5)
　昨年１月の船橋記念以降は勝ち鞍に恵まれていない半面、末脚はしっかりしており、船橋記念、ゴールドスプリント、川崎スパーキングスプリントで３着に食い込んでいる。前走の習志野きらっとスプリントは終始リズムに乗れず不完全燃焼の13着に終わったが、課題のスタートさえ決まればおもしろい。

ポーチュラカ (牝4)
　船橋1000メートルの新馬戦で１分１秒２の好タイム勝ちをし、３歳時は若草賞土古記念、優駿スプリントで２着。今年はＢ１・Ｂ２特別の１勝のみだが、前走のトライアル・カムイユカラスプリントは新人騎手起用で51キロの軽量とはいえ、４コーナーで先頭に立つ見せ場たっぷりの７着。天性のダッシュ力を生かしたい。

エルロイ (牡5)
　21年の２歳新馬戦でデビュー勝ち。昨年は４連勝を含む５勝をマークしたが、スタートに難があり、今年は15戦して未勝利。前走のトライアル・カムイユカラスプリントも最後方からの競馬を余儀なくされ、直線で追い上げるも８着止まり。22年の若潮スプリント９着以来のタイトル挑戦だが、苦戦は免れないだろう。

スワーヴシャルル (牡8)
　早め先頭の勝ちパターンに思われた前走のトライアル・カムイユカラスプリントは、抜け出してから遊ぶ面を見せて３着止まり。ただ、４走前の千葉日報賞スプリントＶ、３走前の習志野きらっとスプリント２着が示す通り、船橋コース適性は文句なく、目標を前に置いてレースを進める形が理想になる。

ギガース (牡3)
　船橋1000メートルでデビューＶを飾り、今年はニューイヤーＣ、ネクストスター東日本、若潮スプリントと３つのタイトルを獲得。ここ２戦は優駿スプリント２着、楠賞３着と足踏みしているが、世代トップクラスの素質は疑いようがない。今開催限りでムチを置く主戦・森泰斗騎手とのコンビで古馬に挑む。

ファイナルキング (牡6)
　２、３歳時はスピードを生かし、21年の若潮スプリントで重賞初挑戦Ｖを飾った船橋の生え抜き。Ａ２の身で挑んだ前走のトライアル・カムイユカラスプリントは強豪ジャスティンの末脚に屈したが、一旦先頭に立ってクビ差２着に食い下がった。差す競馬が板についてきており、混戦になれば浮上のシーンも。

サンダーゼウス (牡5)
　全13勝中11勝が川崎900メートルというスペシャリスト。５走前の準重賞・スパーキングスプリントで４馬身差Ｖを飾っており、オープンレベルの力は示している。前走のトライアル・柿生スプリントを制して優先出走権を獲得し、川崎スパーキングスプリント６着以来２度目の重賞にチャレンジする。

カールスバート (牡6)
　兵庫２勝を経て、船橋・齊藤敏厩舎へ。南関東10勝のうち船橋1200メートルで７勝してオープン入りしたが、前走のトライアル・カムイユカラスプリントは直線で伸びきれず６着に終わっている。大外枠の不利があったとはいえ、初めての1000メートルでペースに戸惑った印象があり、もう少し慣れが必要か。

ラヴケリー (牝6)
　ＪＲＡ芝・ダートで３勝した後に大井・中道啓二厩舎へ。転入初戦の浦和スプリントオープンで２着に入り、続くアフター５スター賞でも５着に健闘した。前走のトパーズ賞は直線で伸びきれず10着に終わっているが、脚質的にスパイラルカーブの船橋コース向き。初の1000メートルに対応できるかが鍵になりそう。

ルクスディオン (牝5)
　ＪＲＡで７戦未勝利に終わり、高知で２勝。ＪＲＡ再移籍後は１勝クラスで苦戦したが、門別４戦４勝を経て、大井・坂井英光厩舎で〈５２１０〉。船橋初参戦の前走でマークした1000メートル１分１秒７は、同日のカムイユカラスプリントでも勝負になるタイムだった。重賞初挑戦でも自分の形に持ち込めれば。