船橋ケイバ重賞競走特集
第1回 フリオーソレジェンドカップ(S III)
サラブレッド系 4歳以上 別定 ダ1,800m
賞金 1着15,000,000円 2着5,250,000円 3着3,000,000円 4着1,500,000円 5着750,000円
南関東地方所属馬(出走:10頭以上)
キャッスルトップ (牡5)
21年のジャパンダートダービーは重賞初挑戦ながらもアッと驚く逃走劇で4連勝を飾り、3歳ダート王に輝いた船橋の生え抜き。それ以降は約2年も勝ち鞍がなく、単騎マイペースに持ち込めた今年3月の日吉オープン2着が最高着順。前残りの目立つ今開催の馬場は合っているが、このメンバーですんなり主導権を奪うのは厳しいだろう。
ジョエル (牡5)
21年のクラウンC、黒潮盃を制した船橋の生え抜きで、ダービーグランプリ2着、戸塚記念3着、東京ダービー4着と世代トップクラスの活躍を見せた。新人の所蛍騎手とコンビを組んだ皐月盃、準重賞・武蔵国オープンを連勝したが、前走の準重賞・短夜賞6着を見る限り、一線級相手では苦戦は免れないだろう。
スワーヴアラミス (牡8)
JRA在籍時に20年のマーチS、21年のエルムS、22年の東海Sを含むダート9勝。転入初戦の富士見オープン以降は勝ちきれないが、ここ3戦すべてメンバー最速の末脚で小差2着に迫る好内容だった。左回りの方が走りはスムーズで、1800メートルはベスト。気難しい面さえ出さなければ、あっさり勝っても不思議はない。
リッカルド (セ12)
JRAで16年のエルムSを含むダート6勝。転入後も4つのタイトルを含む11勝を積み重ねてきた。昨年の準重賞・フリオーソレジェンドCの覇者で、12歳を迎えて2戦目の柏の葉オープンを制している古豪。全盛時の力は望めないにしても夏場は強いタイプで、初コンビとなる森泰斗騎手の手綱さばきに注目したい。
ロードゴラッソ (牡8)
JRA在籍時に19年のシリウスS、20年の名古屋大賞典を含む6勝。転入4戦目だった昨年のブリリアントCで約2年1か月ぶりの勝利を飾った。船橋1800メートルは2走前の報知グランプリCで0秒7差3着があり、時計のかかる馬場は経験済み。久々を苦にするタイプではなく、道中の折り合いさえスムーズなら上位争いも。
エメリミット (牡6)
20年の東京ダービーを制した船橋の生え抜き。気性が難しくコンスタントに力を出せるタイプではなく、それ以降の重賞戦線では21年の東京記念でのクビ差2着が最高着順。差す競馬を試みながら脚質に幅が出ており、前走のひまわり賞でデビュー以来5年連続の勝利を飾っている。相手関係よりも自分自身との戦いになりそう。
カジノフォンテン (牡7)
21年に川崎記念、京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念と3連勝を飾った船橋生え抜きのトップホース。それ以降はスランプが続いたが、今年2戦目だった前走の大井記念は逃げてラスト100メートルまで先頭を死守しており、復活へ明るい兆し。1ハロン短縮は間違いなくプラスで、気がかりなのは連日の酷暑だけ。
ギガキング (牡5)
大井遠征したブリリアントCは5着、大井記念は6着で結果を出せなかったが、地元に戻った前走の準重賞・短夜賞で巻き返しに成功した。重賞5勝がすべて左回りコースという典型的なサウスポータイプで、船橋1800メートルは報知グランプリC連覇を含めて6戦5勝の得意舞台。完成の域に入っており、主役は譲れない。
ロードラズライト (セ8)
JRA芝・ダートで2勝ずつをマークし、大井・坂井英光厩舎へ。転入6戦目だった前走の準重賞・メトロポリタンメイCで9番人気の低評価を覆す鮮やかな差し切りVを飾り、A1の仲間入りを果たした。ただ、スプリント路線が主戦場で1500メートルまでしか経験がなく、一気の距離延長に対応できるかが鍵になる。
ロードレガリス (牡8)
JRA未勝利を経て、大井で4戦3勝。JRAに再移籍して1勝クラスからアルデバランSまで破竹の4連勝を飾った。20年の白山大賞典で2着に入り、約1年のブランクを挟んだ22年のプロキオンSで4着、続くエルムSでも小差5着。重賞級の力は示しており、船橋・岡林光浩厩舎への移籍で復活のきっかけをつかみたい。
ノーブルシルエット (牝5)
JRAダートで4勝し、オープン特別の6、5、4着を経て大井・佐野謙二厩舎へ。転入初戦のスパーキングレディーCは押し出されてハナを奪う展開にもかかわらず、しぶとく0秒5差5着に粘り込んでおり、ダートグレード競走で通用する力を示した。モノ見をする面があり、初コース克服が課題だが、牡馬相手でもおもしろい。
キーピリオッド (牡6)
JRA6戦未勝利を経て、船橋に移籍後は〈12、4、3、3〉と大ブレイク。掲示板を外した昨年の準重賞・短夜賞7着は、まだB2格付けで荷が重かっただけ。今回はA2からの重賞初挑戦になるが、日吉オープン、幸オープンを含む3連勝中と充実ぶりは目覚ましく、自在性を生かして一線級相手にどこまで通用するか試金石。
船橋競馬が生んだ地方競馬の英雄「フリオーソ」の名前を冠した重賞レース。2023年から南関東グレードSIIIとして重賞競走に昇格。
フリオーソ号は、04年生まれの船橋競馬所属の元競走馬。その生涯成績は39戦11勝、うち重賞9勝。GI競走(およびJpnl競走)における17連対は日本記録。獲得賞金8億4544万6000円は地方所属馬として史上最多、NAR(地方競馬全国協会)年度代表馬を通算最多4回も受賞するなど数々の記録を残し、地方競馬史上屈指の名馬と言われている。
抜群の手応えで2番手を進んだリッカルド(6番人気)が3コーナーで先頭に立ち、直線で後続を7馬身突き放す圧勝。重賞5勝をマークしている11歳の古豪が、約11か月ぶりの勝利で健在ぶりをアピールした。格上挑戦のノットリグレット(2番人気)が2着に入り、大井から初遠征してきたアディラート(4番人気)が3着。前走のひまわり賞で復活Vを飾っていたエメリミット(1番人気)は6着に敗れ、波乱の決着となった。
船橋競馬 第5回開催〔8月5日(土)~8月9日(水)〕イベント情報
フリオーソレジェンドカップの開催ポスターをダウンロードできます。