船橋ケイバ重賞競走特集
第60回 報知グランプリカップ(S III)
サラブレッド系 4歳以上 別定 ダ1,800m
賞金 1着12,000,000円 2着4,200,000円 3着2,400,000円 4着1,200,000円 5着600,000円
エルデュクラージュ (セ10)
JRAダート7勝の実績馬。昨年の報知オールスターCは2周目向こう正面先頭から後続を3馬身突き放して重賞初制覇を飾り、ダイオライト記念では地方最先着の4着に食い込む健闘を見せている。前走の浦和記念は7着に沈んだが、2走前の埼玉新聞栄冠賞では0秒3差4着の接戦を演じており、前々で流れに乗れればおもしろい。
ギガキング (牡6)
右回りコースの12戦1勝に対し、左回りは18戦11勝という典型的なサウスポータイプ。昨年は大井に3度遠征して5、6、7着に終わったが、地元・船橋では報知グランプリC、フリオーソレジェンドCを含む4戦4勝と圧倒的な存在感を示した。〈6、0、0、1〉の船橋1800メートルなら主役は譲れず、史上初の3連覇の期待がかかる。
ジョエル (牡6)
21年のクラウンC、黒潮盃を制した船橋の生え抜き。4歳時は未勝利に終わったが、新人・所蛍騎手とコンビを組んだ昨年の皐月盃、準重賞・武蔵国オープンを連勝。千葉ダート1800で6馬身差Vを飾った勢いに乗り、2走前の埼玉新聞栄冠賞で3つ目のタイトルを獲得した。勝島王冠を感冒で取り消したが、南関東馬同士なら上位争いを狙える。
スーパーフェザー (セ9)
JRA芝で4勝をマークし、岩手を経て、浦和の箕輪武厩舎へ。転入初戦の浦和記念はダートグレード競走でさすがに分が悪く4秒4差9着に敗れたが、前走のゴールドCでも2秒7差のシンガリ負けを喫した。南関東のペースが合わず追走に苦労しており、明けて9歳を迎えただけに大きな変わり身を望むのは酷だろう。
スワーヴアラミス (牡9)
20年のマーチS、21年のエルムS、22年の東海Sを含むJRAダート9勝の実績馬。転入初戦の富士見オープンを制したものの、気性面の難しさを抱えており、重賞では2着3回、3着2回と善戦止まり。右回りよりも左回りの方が走りはスムーズで、現状では船橋1800メートルがベスト。コンビ3度目になる森泰斗騎手の手綱さばきに注目したい。
ヒーローコール (牡4)
22年の鎌倉記念、昨年の雲取賞、黒潮盃、戸塚記念を制し、羽田盃、東京ダービーでミックファイアの2着に食い込んだ世代トップクラスの素質馬。前走の浦和記念は真っ向勝負を挑んで地方最先着の4着に健闘しており、古馬相手でも十分に通用する力を示している。船橋コースは問題なく、今後の路線を占う意味で試金石になる。
マッドルーレット (牡6)
通算〈10、5、3、5〉で抜群の安定感を誇る船橋の生え抜き。自在に立ち回れるタイプでオープンでも通用する力はあるが、掲示板を外した22年のサンタアニタトロフィー7着、前走の神奈川記念8着が示す通り、重賞ではやや荷が重い印象。54キロで出走できるのは魅力で、前々で流れに乗って最大3キロの斤量差を生かしたいところ。
リッカルド (セ13)
16年のエルムSを含むJRAダート6勝。転入初戦だった18年の報知グランプリCを皮切りに重賞4連勝を飾り、その後も準重賞やオープン特別で7勝を積み重ねた。10歳を迎えてからも3年連続で勝利しているスーパーホースだが、ここ4戦は2秒以上もの差をつけられる大敗が続く。さすがに全盛時の力は望めず、苦戦は免れないだろう。
リベイクフルシティ (セ4)
デビューから4連勝でゴールドジュニアを制した大井の生え抜き。ハイセイコー記念5着、京浜盃、羽田盃4着で距離の融通性は示している。東京ダービー9着、優駿スプリント、勝島王冠14着と不振が続いたが、船橋初遠征の準重賞・ハートビートCで変わり身を見せて待望の復活V。同じ1800メートルの舞台で古馬一線級に挑む。
ロードレガリス (牡9)
JRA6戦未勝利、大井4戦3勝を経て、JRAに再移籍してブレイク。1勝クラスからアルデバランSまで破竹の4連勝を飾った。転入初戦のフリオーソレジェンドCで0秒1差2着、約4か月ぶりだった前走の勝島王冠でも0秒4差3着の好勝負を演じており、年齢的な衰えは全く感じられず、初タイトル獲得のチャンスは十分ある。
1964年にアラブ系を含むオールカマーの1,800m戦として創設され、アラブ対サラブレッドの戦いが繰り広げられるレースとして話題を集めたが、南関東のアラブ系番組の廃止に伴い1999年にサラ系のみのレースとなった。古馬中距離路線としても重要なレースの1つで、1、2着馬には「ダイオライト記念(JpnII)」、「京成盃グランドマイラーズ(SII)」、1着馬には「かしわ記念(JpnI)」への優先出走権が付与される。前回のレースは、1番人気のギガキング(和田譲治騎手騎乗)が勝利した。
最後の直線で外から力強く抜け出したギガキングが、断然人気に応えて史上3頭目の連覇を達成した。単騎マイペースに持ち込んだアナザートゥルース(2番人気)は、前哨戦のチバテレ盃のリベンジならず2戦連続の2着。約8か月半ぶりの出走だった川崎のロードゴラッソ(5番人気)がしぶとく脚を伸ばして3着に入り、返り咲きを狙った21年の覇者ゴールドホイヤー(3番人気)は末脚不発の5着に終わった。
第58回 ギガキング[船橋]
第57回 ゴールドホイヤー[川崎]
第56回 サルサディオーネ[大井]
船橋競馬 第10回開催〔1月15日(月)~1月19日(金)〕イベント情報【速報】