船橋ケイバ重賞競走特集


第61回 報知グランプリカップ(SIII)

サラブレッド系 4歳以上 別定 ダ1,800m
賞金 1着12,000,000円 2着4,200,000円 3着2,400,000円 4着1,200,000円 5着600,000円

出走馬

南関東地方所属馬(出走:14頭)

キングストンボーイ (セ7)
JRA芝で2勝、21年の青葉賞でハナ差2着の実績があり、ダート路線に矛先を向けた昨年もオープンで上位争いを演じていた。大井・渡邉和雄厩舎への移籍初戦だった前走の勝島王冠はスタートで後手に回る不利をリカバリーし、4コーナー先頭から強敵サヨノネイチヤに5馬身差をつける圧勝。スケールが大きく、重賞2連勝の期待がかかる。

ホウオウトゥルース (セ9)
ホウオウトゥルース JRAダートで4勝。船橋・佐藤裕太厩舎に移籍後は2走前の富士見オープンを含む5勝をマークしているが、1番人気に支持された前走の金盃トライアルはスタートで後手に回る不利もあって6着に敗れていた。重賞では京成盃グランドマイラーズ、埼玉新聞栄冠賞の6着が最高着順で、このメンバーでは荷が重いか。

マコトロクサノホコ (牡4)
マコトロクサノホコ 門別で1勝止まりだったが、船橋・川島正一厩舎へ移籍後は東京湾Cを含む3勝。東京ダービー(9着)に駒を進め、黒潮盃4着、戸塚記念3着と世代トップクラスの成績を残した。前走の準重賞・ハートビートCはクビ差2着とはいえ、しっかり優先出走権を獲得。持ちタイム短縮は課題だが、唯一54キロで出走できる恩恵を生かしたい。

テンカハル (牡7)
JRA芝で3勝、ダートで2勝をマーク。地方のダートグレード競走では23年の日本テレビ盃2着、浦和記念3着、24年のマーキュリーC4着、白山大賞典5着と異なる競馬場でも上位争いを演じてきた。船橋・山田信大厩舎への移籍初戦だった前走のカサブランカ特別3着で存在感をアピールしており、ここも侮れない。

サンテックス (牡5)
サンテックス JRAダートで4勝をマークし、続くデルマーサラブレッドクラブ賞でも0秒2差2着に粘り込んでおり、オープンレベルの力を示した。船橋・山下貴之厩舎への移籍初戦だった前走のカサブランカ特別は3コーナー先頭から後続を3馬身突き放す圧巻V。重賞初挑戦になるが、同じ船橋1800メートルが舞台ならチャンスだろう。

ナニハサテオキ (牡6)
ナニハサテオキ JRA芝で1勝。浦和・平山真希厩舎に移籍後は24年のフリオーソレジェンドC、埼玉新聞栄冠賞を含む〈8502〉と大ブレイク。連対を外した2戦もダートグレード競走の日本テレビ盃4着、浦和記念5着で価値は高い。前走のカサブランカ特別は勝ち馬サンテックスに突き放されたとはいえ、58キロを背負っての2着。有力候補の1頭だ。

キタノオクトパス (牡8)
JRAダートで3勝、20年のジャパンダートダービー3着、ユニコーンS5着の実績を残した。船橋・張田京厩舎への移籍初戦だった22年の準重賞・チバテレ盃を制したが、同年の生田オープンを最後に2年以上も勝ち鞍がない状況。24年は5戦全て勝ち馬から2秒以上も離される大敗を喫しており、強調すべき材料が見当たらない。

リンゾウチャネル (牡9)
19年のホッカイドウ競馬3冠を含む重賞5勝。大井・荒山勝徳厩舎に移籍後はタイトルに手が届いていないものの、重賞は14戦して2着2回3着4回。前走の川崎マイラーズ(3着)でも横一線の2着争いに加わっており、9歳を迎えても衰えは感じられない。スタートを決めて前々で流れに乗れればおもしろい。

アドマイヤルプス (セ8)
アドマイヤルプス JRAダートで5勝をマークしたが、大井・渡邉和雄厩舎へ移籍後はスパーキングサマーC8着、フリオーソレジェンドC11着と、ともに勝ち馬から2秒5差以上も離される大敗を喫している。1800メートルはギリギリ守備範囲だが、相変わらず気性面の難しさを抱えており、約5か月ぶりの実戦では様子見が妥当か。

ムエックス (牡7)
JRAダート1800メートルで3連勝を飾るが、3勝クラスで頭打ちになり、船橋・張田京厩舎へ。移籍後はB2スタートから快進撃を続け、前走の川崎マイラーズ勝ちを含む〈9210〉と目覚ましい充実ぶり。今やスマイルウィと並ぶ厩舎の二枚看板になっており、活躍の舞台を中距離路線まで広げられるか試金石になる。

ジョエル (牡7)
ジョエル 21年のクラウンC、黒潮盃を制し、ダービーグランプリ2着、戸塚記念3着の実績を残した船橋の生え抜き。23年にオープンで3勝を積み重ねた後に、埼玉新聞栄冠賞で3つ目のタイトルを獲得した。ここ3戦はオープンで2、1、2着と堅実な走りを見せているが、約6か月のブランクがあり、一気の相手強化に対応できるかが鍵。

ギガキング (牡7)
ギガキング 門別在籍時の20年の南部駒賞を皮切りに重賞7勝。船橋1800メートルは報知グランプリC連覇(22、23年)、フリオーソレジェンドC勝ちを含む〈6104〉の得意舞台だが、前走のカサブランカ特別は勝負どころで徐々に置かれて6着に沈んでいる。好調時の迫力が見られなかったのは気がかりで、どこまで調子を取り戻せるか。

ジョーパイロライト (牡9)
門別で1勝。浦和・小久保智厩舎に移籍後は11勝を積み重ねてきたが、重賞では22年のスパーキングサマーC、23年のゴールドCともに10着。7頭立てだった2走前の金沢スプリントCで4着に粘ったが、前走の準重賞・スパーキングマイラーズチャレンジは勝ち馬から5秒3差も離される12着。年齢的にも変わり身は疑問だ。

ユアヒストリー (牡7)
JRAダートで4勝。船橋・山下貴之厩舎への移籍初戦を飾り、オープンで2勝を積み重ねた。23年の埼玉新聞栄冠賞、24年の報知オールスターC、はがくれ大賞典で3着、六甲盃、埼玉新聞栄冠賞2着。着実に力をつけており、自在に立ち回れるタイプでコース替わりは問題なく、久々の地元レースでも大崩れは考えにくい。

報知グランプリカップとは

1964年にアラブ系を含むオールカマーの1800m戦として創設され、アラブ対サラブレッドの戦いが繰り広げられるレースとして話題を集めたが、南関東のアラブ系番組の廃止に伴い1999年にサラ系のみのレースとなった。古馬中距離路線としても重要なレースのひとつで、1着馬には「かしわ記念(JpnI)」、1、2着馬には「ダイオライト記念(JpnII)」、「京成盃グランドマイラーズ(SI)」への優先出走権が付与される。


昨年のレース模様

好スタートを決めてハナに立った地元・船橋の7番人気エルデュクラージュが押し切り勝ち。23年の報知オールスターC以来の勝利で、重賞2勝目をマークした。史上初の3連覇を狙った1番人気ギガキングは末脚不発の5着。しぶとく追い上げたヒーローコール(2番人気)、スワーヴアラミス(3番人気)が2、3着に入り、波乱の幕切れとなった。

第59回 報知グランプリカップ(SIII)の模様


過去の優勝馬

第59回 報知グランプリカップ(SIII)の模様
2023年2月8日
第59回 ギガキング[船橋]
第58回 報知グランプリカップ(SIII)の模様
2022年2月16日
第58回 ギガキング[船橋]
第57回 報知グランプリカップ(SIII)の模様
2021年2月11日
第57回 ゴールドホイヤー[川崎]

イベント・ファンサービス

船橋競馬 第11回開催〔1月20日(月)~1月24日(金)〕イベント情報


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