ダートグレード競走特集
第33回 かしわ記念(Jpn I)
サラブレッド系 4歳以上 定量 ダ1,600m 1着70,000,000円
JRA所属馬(出走:6頭)
No. | 所属 | 馬名 | 性 齢 | 負担 重量 |
調教師 | 騎乗予定騎手 | 備考 |
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選定 | 中央 | インティ | 牡7 | 57 | 野中賢二 | 武豊 | |
選定 | 中央 | カフェファラオ | 牡4 | 57 | 堀宣行 | C.ルメール | |
選定 | 中央 | サンライズノヴァ | 牡7 | 57 | 音無秀孝 | 松若風馬 | |
選定 | 中央 | ソリストサンダー | 牡6 | 57 | 高柳大輔 | 戸崎圭太 | |
選定 | 中央 | タイムフライヤー | 牡6 | 57 | 橋口慎介 | 川田将雅 | |
選定 | 中央 | ワイドファラオ | 牡5 | 57 | 辻野泰之 | 福永祐一 |
インティ (牡7)
2019年にフェブラリーSを制し、かしわ記念でも2着した強豪。その後は勝ち切れていないが、昨年のチャンピオンズCで0秒4差の3着、今年のフェブラリーSでも0秒7差の6着に食い込んだように、極端な衰えは感じられない。そのフェブラリーSで差す競馬にも対応し、脚質に幅が出てきたのも強み。ここで復活を遂げるか注目だ。
カフェファラオ (牡4)
今年のフェブラリーSを含め、デビューから7戦5勝。とりわけ1600メートルでは3戦無敗と抜群の相性を誇っている。昨夏のジャパンダートダービー(7着)では、コース上にできていた車の轍を気にしただけに、初コースで物見をする懸念はあるが、4歳を迎えての精神的な成長もあるはず。ここを勝って、砂のマイル王の座を堅守するか。
サンライズノヴァ (牡7)
2019年のマイルチャンピオンシップ南部杯を勝利し、昨年のかしわ記念でもスタートでつまずきながら3着と、左回りの1600メートルで好走歴。昨年のプロキオンS、武蔵野Sでも勝利したように、まだまだ一線級で戦える力を持っている。前走のフェブラリーSは11着に敗れたが、馬体面でもうひと絞りがあれば好勝負になるはずだ。
ソリストサンダー (牡6)
クラスを上げるのにだいぶ手間取っていたが、昨夏に2勝クラスで勝ち星を挙げると、その後は5戦続けて3着以内。武蔵野Sでも3/4馬身差の2着に追い上げるなど、中身の濃いレースを見せている。前走のフェブラリーSは1秒差の8着だったが、G1のペースを経験したのは今回に生きるはずで、少しでも流れが向けば上位に食い込める。
タイムフライヤー (牡6)
5度のG1制覇を果たしたタイムパラドックスの近親。2017年のホープフルSを制すなど、芝を中心に活躍してきたが、ダートでもエルムS制覇、昨年のフェブラリーSで5着に健闘するなど、高い能力を示している。管理していた松田国英調教師が2月に引退したため、今回が転厩初戦となるが、持ち前の瞬発力を発揮できれば勝機も十分。
ワイドファラオ (牡5)
昨年のかしわ記念の覇者。テレ玉杯オーバルスプリントで2着、帝王賞でも4着に食い込んでいるが、芝とダートの1600メートルで重賞3勝を挙げているように、本質的にはこの距離がベストだ。今年のフェブラリーSでは14着だったが、昨年の同レースも12着に敗れていたように、前走の成績が直結しないタイプ。今年もあっと言わせるか。
地方所属馬(出走:6頭)
No. | 所属 | 馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
調教師 | 騎乗予定騎手 | 備考 |
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選定 | 船橋 | カジノフォンテン | 牡5 | 57 | 山下貴之 | 張田昂 | 京成盃1着馬 |
選定 | 大井 | サルサディオーネ | 牝7 | 55 | 堀千亜樹 | 矢野貴之 | |
選定 | 船橋 | ミューチャリー | 牡5 | 57 | 矢野義幸 | 御神本訓史 | |
選定 | 大井 | ワークアンドラブ | 牡6 | 57 | 荒山勝徳 | 森泰斗 | |
選定 | 大井 | ドーヴァー | 牡8 | 57 | 久保田信之 | 東原悠善 | |
選定 | 愛知 | メイショウオオゼキ | セ11 | 57 | 今津博之 | 石崎駿 |
カジノフォンテン (牡5)
3歳時は重賞でも好走止まりだったが、4歳の夏に京成盃グランドマイラーズで重賞初制覇。東京大賞典で2着に健闘すると、続く川崎記念でG1タイトルを獲得し、一躍ダートの中心勢力となった。前走の京成盃グランドマイラーズは休み明けだったが、好時計で連覇を達成。叩いての良化が見込めるだけに、2度目のG1制覇が期待できる。
サルサディオーネ (牝7)
昨年のマリーンカップ、クイーン賞、報知グランプリカップと、船橋で重賞3勝を挙げているコース巧者。ここ2戦もエンプレス杯で2着、マリーンカップで好時計の3着と、牝馬のダートグレードレースで好走を続けている。牡馬相手のマイルG1で自分の競馬ができるかは微妙だが、単騎で逃げることができれば、展開次第で勝機もある。
ミューチャリー (牡5)
抜群の末脚を武器に、羽田盃など重賞3勝。昨年のJBCクラシックでも4着に食い込むなど、JRA勢を相手に高いレベルの走りを見せている。前走のフェブラリーSは7着だったが、不慣れなJRAの馬場で0秒9差に追い上げる上々の内容。調教で走り慣れた地元コースに替わるのも歓迎で、展開や馬場次第でチャンスが巡ってきそうだ。
ワークアンドラブ (牡6)
常識にかからない気性の持ち主だが、JRA在籍時に兵庫チャンピオンシップで4着、大井転入後もマイルグランプリとサンタアニタトロフィーを制すなど、ダートトップクラスの力を示している。休み明けだった前走も優秀な時計で勝利しており、使ったぶんの上積みもありそう。レースに集中できれば、G1のメンバーでも好勝負になる。
ドーヴァー (牡8)
JRAでデビュー2連勝。その後も芝のマイルを中心に使われ、リステッド競走を2勝するなど、オープンクラスで高いレベルの走りを見せてきた。ただ、ダートでは5戦して9着が最高。東京スプリントで14着、南関東同士のオープンでも見せ場なく大敗しており、G1のメンバーでは荷が重そう。今後に向けて、きっかけをつかみたいところか。
メイショウオオゼキ (セ11)
JRAでは2勝止まりだったが、兵庫に移籍して素質が開花。六甲盃やオグリキャップ記念、摂津盃で2着と、主に中、長距離路線で活躍してきた。ただ、名古屋に移籍後は未勝利で、2走前の名古屋大賞典は8秒1も離された11着、続くA2戦でも最下位に敗れている。今回は相手も格段に強化されるだけに、過度な期待はかけにくい。
1989(平成元)年に創設されたマイル戦で、96年に指定交流競走となり、05年にはGIに格上げされた。GI 11勝馬コパノリッキー、GI 10勝馬ホッコータルマエ、GI 9勝馬エスポワールシチー、地元船橋の名馬アブクマポーロ、トーシンブリザード、アジュディミツオー、フリオーソなどトップホースが優勝馬に名を連ねている。

※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
※上記レースのほか、東京スプリント(JpnIII)の1、2着馬(地方馬)に優先出走権が付与されています。
【所属】JRA(栗東)が優勢
所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)9勝、船橋が1勝とJRA(栗東)が優勢の傾向にある。
また、船橋の1勝は10年前にフリオーソが勝利したもので、今回地方勢の巻き返しがあるかにも注目したい。
所属 | JRA (栗東) |
JRA (美浦) |
船橋 | 浦和 | 大井 | 川崎 | 他地区 |
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1着回数 | 9 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
【年齢】4歳馬・7歳馬が若干優勢も接戦
年齢別に見ると4歳馬・7歳馬が3勝、6歳馬が2勝、5歳馬・9歳馬が1勝をしており、次代の主役を狙う4歳馬と歴戦の7歳馬がしのぎを削っている。
また、エスポワールシチー、コパノリッキー、ゴールドドリームなどが連覇を達成しており、前年度の覇者が参戦してくるなら注意が必要である。
馬齢 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳以上 |
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1着回数 | 3 | 1 | 2 | 3 | 0 | 1 | 0 |
【人気】勝率・連対率では2番人気が断然有利も3着内率なら1番人気も対等
過去10年の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着0回-2着3回-3着4回-着外3回]と連対率30%、3着内率は70%と好走はするがここ10年で未勝利なのが気になるところ。しかしながら「2番人気」馬は[6-0-1-3]と勝率60%となり、軸として安定している。「3番人気」馬は[2-1-2-5]、「5番人気」の馬も[0-3-2-5]と3着内率が50%で健闘している。下位人気馬はあまり成績が芳しくない中、昨年は「6番人気」馬が見事に勝利をさらい、気炎をはいている。
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
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1番人気 | 0-3-4-3 | 0% | 30% | 70% |
2番人気 | 6-0-1-3 | 60% | 60% | 70% |
3番人気 | 2-1-2-5 | 20% | 30% | 50% |
4番人気 | 1-1-0-8 | 10% | 20% | 20% |
5番人気 | 0-3-2-5 | 0% | 30% | 50% |
6番人気 | 1-2-0-7 | 10% | 30% | 30% |
7番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10% |
8番人気以下 | 0-0-0-37 | 0% | 0% | 0% |
ユニコーンS勝ち馬ワイドファラオがマイペースに持ち込み、逃げ切り勝ち。前走フェブラリーS2、3着のケイティブレイブ、サンライズノヴァが5、6番手から差を詰めそれぞれ2、3着、単勝2.2 倍に推されたフェブラリーS勝ち馬モズアスコットは後方のまま6着に敗れた。


第31回 ゴールドドリーム [JRA]

第30回 ゴールドドリーム [JRA]

第29回 コパノリッキー [JRA]
船橋ケイバ 第2回開催 〔5月3日(祝月)~5月7日(金)〕イベント情報
かしわ記念の開催ポスターをダウンロードできます。