船橋ケイバ重賞競走特集
第35回 かしわ記念(Jpn I)
サラブレッド系 4歳以上 定量 ダ1,600m
1着80,000,000円 2着28,000,000円 3着16,000,000円 4着8,000,000円 5着4,000,000円
JRA所属馬(出走:6頭)
ヴァレーデラルナ (牝4)
12戦のキャリアで連対を外したのは、芝1600メートルの新馬戦4着だけ。昨年は1勝クラスからJBCレディスクラシックまで4連勝を飾り、わずか4か月あまりでダート女王の座に上り詰めた。今年はTCK女王盃、エンプレス杯でグランブリッジの2着に甘んじているが、コースを熟知する戸崎圭太騎手との新コンビで牡馬に挑む。
シャマル (牡5)
デビュー2戦目の未勝利から3連勝を飾り、3勝クラスを圧勝して挑んだ昨年の東京スプリントではハナ+クビ差の接戦を制して重賞初制覇。その後もサマーチャンピオン、テレ玉杯オーバルスプリント、黒船賞とタイトルを積み重ねてきた。マイルチャンピオンシップ南部杯で0秒1差3着があり、左回りマイルの適性は十分にある。
ソリストサンダー (牡8)
21年の武蔵野Sを含むJRAダート6勝。かしわ記念は21年がカジノフォンテンのハナ差2着、昨年がショウナンナデシコの0秒3差2着と2年連続で涙をのんでいるが、船橋マイルへの適性の高さは証明している。8歳でも大きな衰えはなく、末脚の生きる流れなら3度目の正直でJpn1タイトルを手に入れる可能性もありそう。
タガノビューティー (牡6)
前走のコーラルSは58キロを背負いながらも、ゴール前きっちり差し切る鮮やかな勝利。ダートグレード競走は7戦未勝利だが、JRAダート7勝のうち6勝を左回りコースでマークしており、スパイラルカーブの船橋コースは向いているはず。少しでもペースが速くなり、直線の追い比べに持ち込めればおもしろい。
ハヤブサナンデクン (牡7)
JRAダート6勝はすべて1800、1900メートルでマークしており、5度目の重賞挑戦だった前走のマーチSで初タイトルを手に入れた7歳の遅咲き。地方のダートグレード競走は初めてで、時計のかかる馬場やナイターなど克服すべき課題はあるが、昨年の武蔵野Sの0秒5差5着が示す通り、マイルのペースに戸惑うことはないだろう。
メイショウハリオ (牡6)
21年のみやこS、昨年のマーチSを制し、地方のダートグレード競走初挑戦だった帝王賞で並み居る強豪をねじ伏せてJpn1ウイナーの仲間入りを果たした。前走のフェブラリーSはスタート直後につまずいて落馬寸前の不利がありながらも、大外から0秒6差3着まで追い上げている。左回りマイルには対応しており、ここも好勝負になりそう。
スピーディキック (牝4)
門別でリリーC、エーデルワイス賞を連勝し、南関東転入後は牝馬2冠を含め6つのタイトルを積み重ね、2年連続でNARグランプリの世代別の最優秀牝馬に選出された。JRA初挑戦だった前走のフェブラリーSは直線で度重なる不利がありながら1秒差6着に入っており、牡馬一線級相手でもまったくヒケは取らない。Jpn1制覇へ万全で臨む。
ミスティネイル (牝7)
JRA3戦未勝利を経て、金沢、船橋で12勝をマークしたが、笠松移籍後は自己条件の1勝止まり。船橋1600メートルが舞台だった2走前のマリーンCが5秒6差11着、中1週のしらさぎ賞も2秒8差の11着に沈んでおり、今回は中7日の連闘策。長距離輸送が続く過酷なローテーションで苦戦は免れない。
スマイルウィ (牡6)
昨年の京成盃グランドマイラーズでカジノフォンテンを撃破して重賞初制覇。抜群のスタートセンスを武器に、その後もサンタアニタトロフィー、ゴールドCとタイトルを獲得した。昨年は時期尚早として見送った地元のビッグレースだが、つくべきところに筋肉がついて完成の域に近づいており、満を持してダートグレード競走に挑む。
クレールアドレ (牝4)
浦和1勝を経て、笠松・伊藤勝好厩舎へ。自己条件に戻った前走で約1年ぶりとなる勝利を飾ったが、船橋1600メートルが舞台だった2走前のマリーンCでも5秒4差10着に敗れており、積極的に参戦しているダートグレード競走や全国交流競走では見せ場すら作れない状況。ここも追走が精いっぱいだろう。
ハナウタマジリ (牝5)
門別2勝、高知で2勝し、笠松移籍後は2勝を積み重ねている。ダートグレード競走参戦はすべて船橋コースだが、まったく歯が立たず14着、12着、13着、9着の大敗続き。休みなく走り続けて今年すでに10戦を消化しており、トップマイラーが集結するJpn1の舞台では追走するのが精いっぱいだろう。
カジノフォンテン (牡7)
21年に川崎記念、京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念と3連勝を飾り、NARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出された船橋生え抜きのトップホース。東京大賞典10着以来になるが、牧場で乗り込まれてきて好仕上がり。昨年のかしわ記念も4着に粘り込んでおり、ベストとも言える船橋マイルで約2年ぶりの復活Vを狙う。
エメリミット (牡6)
20年の東京ダービーを制した船橋の生え抜き。気性が難しくコンスタントに力を出せるタイプではなく、それ以降は中長距離を舞台にオープンで2勝、21年の東京記念でクビ差2着。休養後は2戦連続で船橋マイルに出走して前走の柏の葉オープンで0秒3差4着に食い込んだが、このメンバーで上位争いするには大幅な時計短縮が必要だ。
イグナイター (牡5)
20年11月のJRA新馬戦を圧勝。大井を経て兵庫・新子雅司厩舎へ移籍して大ブレイク。昨年は黒船賞、かきつばた記念とダートグレード競走を2勝。マイルチャンピオンシップ南部杯4着、JBCスプリントで5着に入り、2022NARグランプリの年度代表馬に輝いた。船橋コースを熟知する笹川翼騎手を迎えて、念願のJpn1タイトル奪取を狙う。
1989(平成元)年に創設されたマイル戦で、96年に指定交流競走となり、05年にはGIに格上げされた。
GI 11勝馬コパノリッキー、GI 10勝馬ホッコータルマエ、GI 9勝馬エスポワールシチー、GI 2勝馬ゴールドドリーム、地元船橋の名馬アブクマポーロ、トーシンブリザード、アジュディミツオー、フリオーソなどトップホースが優勝馬に名を連ねている。
※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
スタートから好ダッシュを決めたショウナンナデシコ(2番人気)がそのまま先頭に立つと、昨年の1、2着馬カジノフォンテン(4番人気)、ソリストサンダー(5番人気)は3番手、4番手につけて前の馬をマークする形となった。
そのまま先頭を譲らず、最後の直線を迎えると追走するテイエムサウスダン(1番人気)、ソリストサンダーを振り切ってショウナンナデシコが重賞3連勝となった。
第33回 カジノフォンテン [船橋]
第32回 ワイドファラオ [JRA]
第31回 ゴールドドリーム [JRA]
船橋競馬 第2回開催〔5月1日(月)~5月5日(祝・金)〕イベント情報
かしわ記念の開催ポスターをダウンロードできます。