船橋ケイバ重賞競走特集
第36回 かしわ記念(JpnI)
サラブレッド系 4歳以上 定量 ダ1,600m
1着80,000,000円 2着28,000,000円 3着16,000,000円 4着8,000,000円 5着4,000,000円
JRA所属馬(出走:6頭)
ウィリアムバローズ (牡6)
JRA芝で4戦未勝利に終わったが、ダートに矛先を向けて素質が開花。3連勝を飾り、その後も3勝を積み重ね、4度目の重賞挑戦だった前走の東海Sで初タイトルを獲得した。左回りコース経験が1度しかなく、マイル、時計のかかる馬場も初めてだが、すんなり好位を奪えるスピードは大きなアドバンテージになる。
キングズソード (牡5 )
前走のフェブラリーSは直線で追いづらくなるシーンがありながらも、しぶとく差を詰めて0秒3差5着に入り、マイル路線でも通用する力を示した。昨年のJBCクラシックで重賞初制覇に導いたJ・モレイラを再び鞍上に迎えており、前々でレースを運べれば2度目のJpnIタイトルのチャンスは十分にあるだろう。
クラウンプライド (牡5)
3歳時はUAEダービーを制し、日本テレビ盃、JBCクラシック、チャンピオンズCで2着と国内外でハイレベルのレースを演じた。輸送や環境の変化に動じることなく、昨年もコリアCを圧勝し、帝王賞2着、サウジC、ドバイWCで5着。ここ2戦は不発に終わったが、あっさり勝っても不思議はない。
タガノビューティー (牡7)
JRAダート7勝のうち6勝を左回りコースでマーク。ダートグレード競走では善戦止まりだが、昨年のかしわ記念は勝ち馬メイショウハリオとの追い比べでしぶとく食い下がってクビ差2着に健闘している。末脚を生かせるスパイラルカーブの船橋は合っており、JpnIの大舞台で初タイトルを手に入れたいところだ。
シャマル (牡6)
地方の馬場適性が高く、ダートグレード競走初挑戦Vを決めた22年の東京スプリントを皮切りに、サマーチャンピオン、テレ玉杯オーバルスプリント、23、24年の黒船賞と5つのタイトルを獲得。マイルは22年のマイルチャンピオンシップ南部杯3着、昨年のかしわ記念4着と勝ち鞍はないが、3度目の正直なるか⁉
ペプチドナイル (牡6)
JRA芝で2戦未勝利を経て、ダート路線に転向して3連勝を飾り、その後に4勝を積み重ねた。4度目の重賞挑戦だった前走のフェブラリーSは早め先頭から後続の追撃を封じる横綱相撲の勝利で大波乱を演出。地方の馬場は初めてだが、追われる立場になったダートの新マイル王が、2つ目のビッグタイトルを狙っている。
南関東地方競馬所属馬(出走:7頭)
カジノフォンテン (牡8)
21年に川崎記念、京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念と3連勝を飾り、地方を代表するトップホースに上り詰めた船橋の生え抜きだが、それ以降は22年の京成盃グランドマイラーズ2着、勝島王冠3着、昨年の大井記念2着が目立つぐらい。4年連続の出走になるが、ここ2戦は二桁着順が続いており、一変を望むのは厳しそう。
ギガキング (牡6)
22、23年の報知グランプリC、昨年のフリオーソレジェンドC勝ちを含め〈6002〉の成績を残している船橋1800メートルのスペシャリスト。約2年ぶりにマイルに矛先を向けた前走の京成盃グランドマイラーズを1分39秒5の好タイムで圧勝しており、地元のビッグレースで悲願の交流タイトルを狙う。
ギャルダル (牡6)
21年の東京ダービーで2着に入るなど素質の片鱗を示していたが、5歳を迎えて完成の域に入り、昨年は重賞初制覇を飾ったフジノウェーブ記念を含めて4戦無敗。前走の東京スプリントでは初の1200メートルに対応して5着に食い込んでいる。かしわ記念は2年ぶりの挑戦になるが、今の充実ぶりなら前回(8着)以上の結果を期待できる。
ミックファイア (牡4)
史上2頭目となる無敗の南関東3冠馬で、ダービーグランプリまで7連勝した大井の生え抜きの怪物。東京大賞典8着で初黒星を喫し、続くフェブラリーSでも7着に敗れたが、厳しい流れを2度経験したことで世代間の差は埋まりつつある。コース替わりは問題なく、初コンビを組む金沢の名手・吉原寛人騎手の手綱さばきに期待がかかる。
オメガレインボー (牡8)
JRAダートで6勝をマークし、21年のエルムS2着など重賞で小差の接戦を繰り広げてきた8歳馬。浦和・小久保智厩舎への移籍初戦だった梅花賞を快勝し、連闘で臨んだフジノウェーブ記念はアタマ差2着。前走の幸オープンでも2着を確保しており、年齢的な衰えは全く感じられない。ダートグレード競走のペースにさえ戸惑わなければ。
キャッスルトップ (牡6 )
重賞初挑戦だった21年7月のジャパンダートダービーで4連勝を飾り、世代トップの座に就いた船橋の生え抜きだが、それ以降は勝ち鞍がなく、唯一の連対は昨年3月の日吉オープンだけ。自己条件でも4走前の5着が精いっぱいの現状で、ダートグレード競走ではさすがに荷が重く、苦戦は免れないだろう。
リュードマン (牡7)
JRAダート2勝をともに2100メートル以上でマークしたが、2勝クラスで二桁着順が続き、船橋へ移籍してきた。転入後3戦は距離の長短を問わず2、2、3着と安定したレースぶりを見せている半面、B級でも足踏みしている状況。重賞初挑戦がダートグレード競走で格段に相手が強化されており、追走に苦労しそう。
第1回千葉県営競馬が柏競馬場で行われたことを記念し、1989年に創設。
アブクマポーロやトーシンブリザード、スターリングローズといった中央競馬・地方競馬の一流馬による高レベルの争いが繰り広げられました。2005年にGⅠに格上げされてからはJRA所属馬が成績の上位を占めることが多く、エスポワールシチー、ホッコータルマエ、コパノリッキー、ゴールドドリームなどダートの名馬たちが勝利を収めていますが、地方所属からもアジュディミツオーやフリオーソ、カジノフォンテンなど船橋競馬場所属馬が勝利しており、地元のレベルの高さを証明しています。
※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
大外から抜け出したメイショウハリオ(2番人気)が、追いすがるタガノビューティー(5番人気)をクビ差退けて重賞4勝目を飾った。最内を突いた1番人気シャマルは伸びきれず4着に終わったが、JRA勢が5着まで独占。浦和のスピーディキック(4番人気)は勝負どころでスムーズさを欠きながらも、地方最先着の6着に食い込んだ。
第34回 ショウナンナデシコ [JRA]
第33回 カジノフォンテン [船橋]
第32回 ワイドファラオ [JRA]
船橋競馬 第2回開催〔4月29日(祝・月)~5月3日(祝・金)〕イベント情報
かしわ記念の開催ポスターをダウンロードできます。