船橋ケイバ重賞競走特集
第37回 かしわ記念(JpnI)
サラブレッド系4歳以上 定量 ダ1,600m
賞金 1着80,000,000円 2着28,000,000円 3着16,000,000円 4着8,000,000円 5着4,000,000円
JRA所属馬(出走:6頭)
タガノビューティー (牡8)
JRAダートで7勝。ダートグレード競走では善戦止まりだったが、昨年のJBCスプリントで写真判定の末にハナ差勝ち。今年は根岸Sがスタート直後の落馬競走中止、フェブラリーSが8着と不本意な結果に終わっているが、かしわ記念は過去2年連続2着と相性のいいレース。末脚の生きる流れなら〝3度目の正直〟のチャンスがありそう。
ウィリアムバローズ (牡7)
ダート路線転向で素質が開花し、昨年の東海Sで重賞初制覇。続くかしわ記念は水の浮く不良馬場に苦しんで6着に敗れたが、日本テレビ盃ではウシュバテソーロ、メイショウハリオ、デルマソトガケを完封した。コース適性は問題なく、JBCクラシック6着、フェブラリーS13着大敗後でも単騎マイペースに持ち込めれば一変して不思議はない。
シャマル (牡7)
JRAダート3勝クラスを圧勝した後に地方のダートグレード競走を転戦し、7つのタイトルを手に入れてきた。脚抜きのいい馬場が合っており、昨年のかしわ記念は6番人気の伏兵扱いながらも、鮮やかな逃げ切りで念願のJpn1初制覇。黒船賞Vからのローテーションは3年連続で調整に狂いはなく、史上4頭目の連覇も夢ではない。
コスタノヴァ (牡5)
通算〈7102〉で底を見せておらず、連対を外した2戦は芝の新馬戦11着、スタートで後手に回る不利が大きかったクラスターC6着と敗因は明らか。根岸Sで重賞初制覇を飾った勢いに乗り、前走のフェブラリーSでGⅠタイトルを獲得している。左回りダート1600メートルは4戦無敗の舞台で、初めての船橋コースでも好勝負になるだろう。
ポタジェ (牡8)
JRA芝で5勝。22年の大阪杯を制したGⅠウイナーだが、ダートに矛先を向けた前走の川崎記念は勝負どころの進みが悪く10着大敗を喫していた。1歳下の半弟テンカハル(父キングカメハメハ)は23年の日本テレビ盃2着、浦和記念3着があり、血統背景からまだ見限れない。マイルにシフトしてどこまで変わり身があるか。
ロードフォンス (牡5)
JRA5勝はすべてダート1400メートルでマークし、ダートグレード競走初挑戦の根岸Sで2着に入った。前走のかきつばた記念は3コーナー先頭から直線の追い比べをクビ差制する横綱相撲のV。地方の馬場やナイター、1周競馬にスムーズ対応しており、収穫の多いレースだった。今の充実ぶりなら初の1600メートルは克服できそう。
南関東地方競馬所属馬(出走:4頭)
グランデマーレ (牡8)
JRA芝で5勝をマークし、昨年のオパールS14着を最後に大井・高岩孝厩舎へ。転入後は1200~2000メートルまで幅広く出走しているが、8戦すべて大敗。重賞の東京大賞典(10着)、フジノウェーブ記念(16着)、東京スプリント(15着)ではシンガリ負けを喫しており、8歳という年齢的にも大きな変わり身を望むのは酷だろう。
キタノヴィジョン (牡8)
JRA5勝をダート1800~2400メートルでマークしているが、3走前のマイルチャンピオンシップ南部杯でフェブラリーS覇者レモンポップ、ペプチドナイルに次ぐ3着に入り、マイル適性の高さを示した。大井・渡邉和雄厩舎への移籍初戦になるが、短期放牧を挟んで立て直されてきており、末脚の生きる流れならおもしろい。
リュードマン (牡8)
JRAダートで2勝。B2の身で挑んだ昨年のかしわ記念は追走するのが精いっぱいで最後方に置かれ、勝ち馬シャマルから4秒5差遅れのシンガリ負けを喫した。続くB2・B3特別で転入後初勝利を飾ったものの、その後は自己条件でも苦戦が続いている状況。JRAのトップマイラーが集う舞台で強調すべき材料が見当たらない。
ギガキング (牡7)
昨年のかしわ記念は8着。京成盃グランドマイラーズを好タイムで圧勝して挑んだもののJRAトップクラスの厚い壁に阻まれた。その後はスランプに陥っていたが、野畑凌騎手と初コンビを組んだ前走の柏の葉オープンで約1年1か月ぶりの勝利。地元・船橋が誇る重賞7勝の実績馬が、Jpn1の大舞台で意地を見せられるか。
第1回千葉県営競馬が柏競馬場で行われたことを記念し、1989年に創設。
アブクマポーロやトーシンブリザード、スターリングローズといった中央競馬・地方競馬の一流馬による高レベルの争いが繰り広げられました。2005年にGⅠに格上げされてからはJRA所属馬が成績の上位を占めることが多く、エスポワールシチー、ホッコータルマエ、コパノリッキー、ゴールドドリームなどダートの名馬たちが勝利を収めていますが、地方所属からもアジュディミツオーやフリオーソ、カジノフォンテンなど船橋競馬場所属馬が勝利しており、地元のレベルの高さを証明しています。

※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
主導権を握ったシャマル(6番人気)が後続を完封して重賞6勝目をマークし、悲願のJpn1タイトルを獲得した。直線で外から追い上げたタガノビューティー(5番人気)が2着に入り、フェブラリーSの覇者ペプチドナイル(3番人気)は3着。JRA勢が上位を独占したが、1番人気に支持されたキングスソードは伸びきれず4着に終わった。


第35回 メイショウハリオ [JRA]

第34回 ショウナンナデシコ [JRA]

第33回 カジノフォンテン [船橋]
船橋競馬 令和7年度第2回開催〔5月5日(月・祝)~5月9日(金)〕イベント情報
かしわ記念の開催ポスターをダウンロードできます。