船橋ケイバ重賞競走特集
サッポロビール盃 第26回 マリーンカップ(Jpn III)
サラブレッド系 3歳以上牝馬 グレード別定 ダ1600m 1着25,000,000円
JRA所属馬(出走:4頭)
No. | 所属 | 馬名 | 性 齢 | 負担 重量 |
調教師 | 騎乗予定騎手 | 備考 |
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選定 | 中央 | クールキャット | 牝4 | 57 | 奥村武 | 内田博幸 | |
選定 | 中央 | ショウナンナデシコ | 牝5 | 57 | 須貝尚介 | 吉田隼人 | |
選定 | 中央 | レディバグ | 牝4 | 55 | 北出成人 | 酒井学 | |
選定 | 中央 | レーヌブランシュ | 牝5 | 57 | 橋口慎介 | C.ルメール |
クールキャット (牝4)
JRA芝1400メートルでデビュー勝ち。5戦目のフローラSで重賞初制覇を飾り、オークス(14着)に駒を進めた素質馬。4歳を迎えた愛知杯(6着)、中山牝馬S(10着)ではともに0秒4差に健闘しており、初ダート克服が鍵になるが、今後の牝馬交流重賞路線に向けた試金石。船橋コースを熟知する元南関東リーディングの内田博幸騎手の手綱さばきに注目が集まる。
ショウナンナデシコ (牝5)
JRAダートで5勝をマーク。昨年秋からの充実ぶりが目覚ましく、交流重賞に矛先を向けたTCK女王盃でJBCレディスクラシック勝ち馬テオレーマのクビ差2着に迫り、前走のエンプレス杯では1番人気に応えて重賞初制覇を飾った。行きたがる面が解消されて末脚の迫力が増しており、まだ5歳という若さからも牝馬ダート路線の主役になりうる存在だ。
レディバグ (牝4)
JRAダート1400メートルでデビュー勝ちし、続く兵庫ジュニアグランプリで0秒1差2着。3歳オープンで3、8、2、2着を経て、2勝クラス、3勝クラスを連勝してオープンの仲間入りを果たした。ここ3戦は勝ちきれていないが、地方の馬場適性の高さは証明しており、牝馬限定重賞なら通用するレベル。スパイラルカーブの船橋コースで末脚を生かしたい。
レーヌブランシュ (牝5)
JRAでデビューから2連勝を飾り、20年の関東オークスで重賞初挑戦Vを飾る。牝馬限定重賞では10戦して掲示板を外しておらず、昨年のレディスプレリュードで2つ目のタイトルを獲得。前走のエンプレス杯3着は出遅れる不利にもかかわらず、直線で一旦先頭に立つ負けて強しのレースぶりだった。鞍上はC.ルメール。マイルの流れに対応できれば勝機は十分ある。
南関東地区所属馬(出走:4頭)
No. | 所属 | 馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
調教師 | 騎乗予定騎手 | 備考 |
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選定 | 大井 | サルサディオーネ | 牝8 | 58 | 堀千亜樹 | 矢野貴之 | |
選定 | 大井 | メモリーコウ | 牝7 | 55 | 鷹見浩 | 和田譲治 | |
選定 | 船橋 | アイカプチーノ | 牝4 | 55 | 阿井正雄 | 山口達弥 | |
選定 | 船橋 | ハピネスマインド | 牝4 | 55 | 矢内博 | 小杉亮 |
サルサディオーネ (牝8)
昨年はスパーキングレディーC、スパーキングサマーC、日本テレビ盃で3連勝を飾り、2年連続でNARグランプリの4歳以上最優秀牝馬に選出された。川崎記念は牡馬一線級相手で9着に沈んだが、前走のエンプレス杯は0秒3差2着に粘り込んでおり、単騎マイペースで行ければ簡単には止まらない。マリーンCは過去1、3着の舞台で、初の58キロ克服が鍵になる。
メモリーコウ (牝7)
JRAダートで4勝。20年のTCK女王盃3着を皮切りに牝馬交流重賞に矛先を向けて、マリーンC、ブリーダーズゴールドCで2着。転入初戦の東京シンデレラマイルでも0秒2差2着に入り、改めてトップレベルの力を示した。前走のエンプレス杯は初の2100メートルで8着に敗れたが、マイルの流れで最後まで集中して走れればおもしろい。
アイカプチーノ (牝4)
デビューから4戦目に初勝利を飾り、2連勝の勢いに乗って挑んだユングフラウ賞で4着に健闘。桜花賞(10着)、東京プリンセス賞(11着)に駒を進めた地元・船橋の生え抜き。休養後は使いながら徐々に調子を上げて3、2走前を連勝したが、前走の準重賞・ティアラCは3秒3差11着のしんがり負け。マイル替わりに加え、JRA勢相手で条件はさらに厳しくなっており、過度な期待はかけられない。
ハピネスマインド (牝4)
初勝利まで8戦を要したが、続く特別戦を圧勝。格付け後は古馬にもまれながら地力を強化し、重賞初挑戦だったロジータ記念で0秒5差4着に食い込んだ地元・船橋の生え抜き。約4か月ぶりの前走で0秒2差3着に粘り込んでいるが、B2特別でのもの。まだ格下感は否めず、2走前のクイーン賞(9着)と同じく胸を借りて今後の糧にしたいところ。
地方他地区所属馬(出走:5頭)
No. | 所属 | 馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
調教師 | 騎乗予定騎手 | 備考 |
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選定 | 笠松 | アウティミアー | 牝6 | 55 | 伊藤勝好 | 藤原幹生 | |
選定 | 愛知 | グレートコマンダー | 牝8 | 55 | 今津博之 | 濱田達也 | |
選定 | 笠松 | ハナウタマジリ | 牝4 | 55 | 伊藤勝好 | 松本剛志 | |
選定 | 笠松 | ナラ | 牝6 | 55 | 伊藤勝好 | 深澤杏花 | |
選定 | 金沢 | ネイバーアイランド | 牝4 | 55 | 鋤田誠二 | 魚住謙心 |
グレートコマンダー (牝8)
JRAで8戦未勝利。高知で初勝利を飾り、川崎で7勝。20年12月に名古屋に移籍してから2勝を積み重ねた。2走前のエンプレス杯は5秒5差の12着、前走の黒船賞は4秒差9着で交流重賞では全く歯が立っていない。キャリア96戦の8歳牝馬で上積みは考えにくく、長距離輸送が続く厳しいローテーションから苦戦は免れないだろう。
ハナウタマジリ (牝4)
門別で2勝。笠松を経て高知で2勝を積み重ねて再び笠松へ移籍。昨年7月11日の高知から17戦を消化するも勝ち鞍がなく、交流重賞初挑戦だったクイーン賞は終始大きく離された最後方のまま7秒5差をつけられる大敗を喫した。4歳を迎えても大きな変化はなく、自己条件でも苦戦が続いており、ここも追走が精いっぱいか。
ナラ (牝6)
門別1勝、笠松で10勝をマークしたが、20年12月から15戦して勝ち鞍がない。今年3月は長距離輸送が続く過酷なローテーションで、3走前のエンプレス杯が7秒3差13着、2走前の黒船賞は6秒8差11着、前走のダイオライト記念は9秒7差の大敗。20年のマリーンCでも14着のしんがり負けを喫しており、強調すべき材料が見当たらない。
アウティミアー (牝6)
JRAを4戦未勝利で終えて、19年に高知へ移籍してから57戦で4勝をマークしたが、20年9月を最後に勝ち鞍がない。笠松へ移籍した昨年9月以降すでに15戦を消化しており、8頭立てだった2走前の0秒4差3着が最高着順。自己条件でも苦戦の続く現状で、重賞初挑戦がダートグレードの別定55キロではさすがに厳しいだろう。
ネイバーアイランド (牝4)
門別で10戦1勝。金沢、佐賀で10戦を経て、21年5月に再び金沢へ。昨年の関東オークスでは12番人気の最低評価を覆し、メンバー最速の末脚で5着まで追い上げる大健闘を見せた。しかし、同年9月の自己条件で1勝を積み重ねた以降の7戦は厳しい状況が続いている。大きな変わり身は見込めず、このメンバーでは追走に苦しみそう。
1997(平成9)年に交流重賞として創設された3歳以上牝馬のマイル戦。古馬牝馬重賞戦線は、秋から冬にかけては1800から2100mの中長距離中心だが、春から夏にかけては1400から1600mのレースが続き、短距離馬が本領を発揮できる季節がやってくる。
【所属】JRA(栗東)が優勢
所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)6勝、JRA(美浦)2勝、川崎、大井が1勝とJRA(栗東)が優勢の傾向にあるが、過去には大井や川崎の南関勢が連勝したこともあり巻き返しに期待がかかる。
所属 | JRA (栗東) |
JRA (美浦) |
船橋 | 浦和 | 大井 | 川崎 | 他地区 |
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1着回数 | 6 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
【年齢】5歳馬が優勢
年齢別に見ると5歳馬が7勝、6歳馬が2勝、4歳馬が1勝をしており、5歳馬優勢の傾向にある。
馬齢 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳以上 |
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1着回数 | 0 | 1 | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
【人気】1番人気が優勢
過去10回の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着5回-2着2回-3着1回-着外2回]と勝率50%、連対率70%、3着内率は80%と好走を続けている。 「2番人気」馬は連対率が60%、3着内率が80%と上位人気馬として安定した成績を残している。
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
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1番人気 | 5-2-1-2 | 50% | 70% | 80% |
2番人気 | 3-3-2-2 | 30% | 60% | 80% |
3番人気 | 1-3-2-4 | 10% | 40% | 60% |
4番人気 | 0-1-3-6 | 0% | 10% | 40% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
6番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10% | 20% |
7番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
8番人気以下 | 0-0-0-41 | 0% | 0% | 0% |
前走小倉で3勝クラスを勝ったばかりのテオレーマが後方から楽々差し切り、重賞初挑戦初制覇。TCK女王盃勝ち馬マドラスチェックが2番手を進み2着、逃げた前年の覇者サルサディオーネ(単勝2.3倍)が3着、ダート初挑戦のフェアリーポルカ、レッドアネモスは4、5着に敗れた


第24回 サルサディオーネ [大井]

第23回 ラーゴブルー [川崎]

第22回 アンジュデジール [JRA]
船橋競馬 第1回開催〔4月11日(月)~4月15日(金)〕イベント情報
マリーンカップの開催ポスターをダウンロードできます。