船橋ケイバ重賞競走特集
第13回 習志野きらっとスプリント(S I)
サラブレッド系 3歳以上 定量 ダ1,000m
賞金 1着31,000,000円 2着10,850,000円 3着6,200,000円 4着3,100,000円 5着1,550,000円
地方所属馬(出走:4頭)
メイプルシスター (牝4)
21年に園田でデビューして2勝。JRA、笠松在籍時は未勝利に終わり、再び兵庫・大山寿文厩舎へ。ワンターンの競馬で素質が開花して現在5連勝中。前走の園田FCスプリントはハナを奪いきり、直線で後続を5馬身突き放す圧勝だった。初タイトルを獲得した勢いそのままにスーパースプリントシリーズの頂点を狙う。
ダノンジャスティス (セ7)
JRA芝で3勝をマークし、高知移籍後に4勝を積み重ねているが、重賞初制覇を飾った昨年9月の園田チャレンジCから勝ち鞍がない状況。21年の習志野きらっとスプリントは大外枠の不利があったとはいえ、直線で伸びきれず10着に敗れており、南関東のトップスプリンターが相手ではやや荷が重い印象だ。
パー (牝4)
門別で1戦(2着)を経て、兵庫移籍後は17戦7勝、2着5回の好成績。着実に力をつけてきており、前走の園田FCスプリントは大外枠の不利をはねのけて2着に食い込む大健闘だった。重賞で通用するスピードを証明したとはいえ、今回は初の左回りコースに加え、一気の相手強化。条件的にはかなり厳しいだろう。
ロトヴィグラス (牡8)
JRAの短距離ダートで2勝し、佐賀に移籍後は9勝をマーク。連覇を狙った前走の佐賀がばいダッシュは僚馬スーパースナッズの末脚に屈したが、8歳でもスピードは健在。昨年の習志野きらっとスプリントは先行争いに加わってしぶとく5着に粘り込んでおり、コース2度目の今回はそれ以上の成績を狙いたいところ。
南関東地方所属馬(出走:10頭)
キモンルビー (牝6)
JRA未勝利、高知5戦4勝を経て船橋・川島正一厩舎へ。昨年の船橋記念では転入後12連勝で重賞初挑戦Vを飾った。絶好のスタートを決めた前走の川崎スパーキングスプリントは後続を3馬身突き放す圧勝で約1年5か月ぶりの美酒。ここを目標に仕上げられており、追い切りの動きは文句なし。クビ差2着に泣いた昨年のリベンジを狙う。
プリモパイソン (牡5)
川崎・内田勝義厩舎の生え抜きで、全7勝を川崎900メートルでマーク。重賞初挑戦だった前走の川崎スパーキングスプリントで2着に入り、優先出走権を獲得して臨むSⅠの舞台だ。距離延長、〈0003〉の船橋コース替わり、A2の身で定量56キロは分が悪いが、金沢の名手・吉原寛人騎手の手腕に期待がかかる。
メンコイボクチャン (牡3)
門別で2勝、イノセントC、知床賞2着の実績を引っ提げて船橋・渡邊貴光厩舎へ。転入2戦目の若潮スプリントは7番人気の伏兵扱いながらも2番手抜け出しの横綱相撲で重賞初制覇を飾り、大井遠征した前走の優駿スプリントは0秒7差3着に食い込んだ。3歳世代トップクラスのスプリンターで、古馬初対戦の今回は試金石になる。
カプリフレイバー (牡6)
20年の優駿スプリント、21年の川崎スパーキングスプリント勝ち馬。レースをやめる面があり、昨年の流星賞V以降は不振が続いているが、完全復活するにはきっかけ一つ。陣営は試行錯誤を繰り返してきており、緊張感を与えるために今回着用するパシュファイアーの効果が出れば一変の可能性はありそう。
ブンロート (牡6)
ベストは全9勝中8勝の船橋1200メートルだが、船橋1000メートルでも1勝をマーク。昨年の習志野きらっとスプリントは最後方からメンバー最速の末脚で0秒5差3着に迫っており、今年の船橋記念は逃げて0秒2差3着に粘り込む上々のレースぶり。距離適性は高く、道中もまれずスムーズに運べるかが鍵になる。
ギシギシ (牡5)
A2の身で挑んだ昨年の東京スプリント3着(ハナ+クビ差)で頭角を現し、準重賞を2連勝した勢いそのままに習志野きらっとスプリントで重賞初制覇を飾った。追われる立場になって勝ち星から遠ざかっているが、スタートセンスの良さは特筆すべきものがあり、1年ぶりの勝利で連覇を決められるか。
プライルード (牡4)
21年の門別1000メートルでデビュー勝ち。栄冠賞、イノセントC2着を経て大井・藤田輝信厩舎へ。兵庫ジュニアグランプリ、全日本2歳優駿3着で全国レベルの素質を示し、短距離路線に矛先を向けて優駿スプリント、アフター5スター賞を連勝した。ここ3戦は条件が厳しく苦戦を強いられたが、あっさり巻き返しても不思議はない。
サダムスキャット (牝6)
JRAの短距離ダートで4勝をマークし、オープンでも小差2、3着がある実績馬。転入初戦だった前走の準重賞・千葉日報賞スプリントはスタートで後手に回る不利がありながらも、すぐにリカバリーして0秒4差2着に追い上げた。二の脚が速く、初の1000メートルにも対応可能。上積みが見込めるここは重賞初挑戦Vを狙える。
ルーチェドーロ (牡5)
20年のJRAダート1000メートルでデビュー勝ち。函館2歳S2着、全日本2歳優駿3着、兵庫ジュニアグランプリ、ユニコーンS4着の実績を残し、川崎・池田孝厩舎へ。転入後はフジノウェーブ記念、笠松グランプリ、東海桜花賞と3つのタイトルを獲得。船橋記念で0秒3差4着があり、船橋1000メートルの適性は十分ある。
ローウェル (セ5)
JRAダート1400メートルで3勝をマークし、大井・藤田輝信厩舎へ。転入後は4戦連続で船橋コースに照準を合わせて2、2、1、1着で、前走のトライアル・閃光スプリントでは初の1000メートルを克服した。まだA2の身で優先出走権を獲得して臨む大一番だが、今の充実ぶりなら3連勝でタイトル獲得も夢ではない。
2011年創設。地方競馬で、超短距離の1,000m以下の重賞競走を集中的に開催するシリーズ「地方競馬スーパースプリントシリーズ(SSS)」(全7戦)のファイナルレースとして開催、ワンターンのコースレイアウトでの超短距離競走馬の実力日本一をかけて争います。
レース創設当初の格付けは南関東(SIII)。2018年には南関東(SII)に、2020年から南関東(SI)に格上げされました。
好スタート、好ダッシュを決めたギシギシ(1番人気)と広がった前を押していった、ロトヴィグラス(8番人気)とコパノフィーリング(2番人気)さらに外にはキモンルビー(3番人気)が先頭に立つ形でレースがスタート。コパノフィーリングとキモンルビーの2頭がそのまま抜けて行き、3番手にロトヴィグラス、4番手にギシギシ直後にはカプリフレイバー(4番人気)の順で3コーナーのカーブを迎える。3、4コーナーの中盤からキモンルビーが抜け出して最後の直線を迎えると後続馬を突き放して行くが、2番手に付けていたギシギシが36秒4の上がりで迫ってくるとゴール前キモンルビーにクビ差届いてゴールイン。重賞初制覇を果たした。
第11回 コパノフィーリング [船橋]
第10回 ノブワイルド [浦和]
第9回 ノブワイルド [浦和]
船橋競馬 第4回開催〔7月21日(金)~7月25日(火)〕イベント情報
習志野きらっとスプリントの開催ポスターをダウンロードできます。