船橋ケイバ重賞競走特集
第14回 習志野きらっとスプリント(S II)
サラブレッド系 3歳以上 別定 ダ1,000m
賞金 1着21,000,000円 2着7,350,000円 3着4,200,000円 4着2,100,000円 5着1,050,000円
他地区地方競馬所属馬(出走:4頭)
オールスマート (牡8)
大井で7勝をマークしたが、21年5月を最後に勝ち鞍から遠ざかり、今年1月に佐賀・鮫島克也厩舎へ。移籍初戦こそ2着に敗れたものの、その後は破竹の6連勝と大ブレイク。前走の園田FCスプリントでもスピードの違いを見せつけて重賞初挑戦Vを決めており、初の左回りコースを克服できればおもしろい。
ロイヤルパールス (牡9)
JRAダートで5勝をマークし、昨年10月の藤森S15着を最後に愛知・榎屋充厩舎へ。移籍2戦目から名古屋920メートルに照準を合わせて2、1、2、9、3着と成績は安定しているが、9歳という年齢的にも大きな上積みは見込めず、一線級相手で初物尽くしの今回は強調すべき材料が見当たらない。
ビリーヴインミー (牝6)
JRAで8戦未勝利に終わり、川崎・佐々木仁厩舎へ。全3勝を船橋1200メートルでマークしており、抜群のコース適性を示しているが、オープンでは入着が精いっぱいだった。愛知・沖田明子厩舎へ移籍後も4戦して勝ち鞍がなく、笠松で行われた前走のサマーCは1秒7差8着。このメンバーではスピード不足は否めない。
イモータルスモーク (牡7)
JRAダートで4勝。オープンで頭打ちになり、南関東でも転入2戦目のA2・B1特別の0秒3差3着が目立つ程度だったが、高知・田中守厩舎で完全復活。2連勝の勢いそのままに挑んだ園田FCスプリントは、スタートで後手に回る不利がありながらもメンバー最速の末脚で2着に追い込んだ。混戦なら出番がありそう。
南関東地方所属馬(出走:10頭)
プライルード (牡5)
天性のスピードを生かし、22年の優駿スプリント、アフター5スター賞を連勝。馬体の増減が激しく、しばらくスランプに陥ったが、昨年10月のカムイユカラスプリントで復活Vを決め、前走の川崎スパーキングスプリントは鮮やかな差し切りで重賞3勝目を飾った。船橋コース適性は申し分なく、有力候補の1頭に数えられる。
エンテレケイア (牡6)
前走の川崎スパーキングスプリントはアタマ差及ばずの2着で重賞初制覇はお預けとなったが、優先出走権を手に入れて本番に駒を進めてきた。持ち味のスピードをフルに生かせるハナか2番手が理想だが、砂をかぶっても我慢が利くようになったのは成長の証し。金沢の名手・吉原寛人騎手との初コンビで悲願達成なるか。
マッドシェリー (牝6)
地元の川崎900メートルで7勝をマークし、強敵にもまれながら着実に地力を強化。ダート変更となった昨年のOROターフスプリントではレコードタイムのおまけ付きで鮮やかに逃げ切り、山田質調教師&神尾香澄騎手の師弟コンビにとっても待望の重賞初制覇となった。前々でスムーズに流れに乗りたいところ。
カプリフレイバー (牡7)
川島正太郎騎手が調教、レースに騎乗するようになった昨年10月のカムイユカラスプリント以降は3、5、4、4着。前走の川崎スパーキングスプリントは約5か月ぶりの出走にもかかわらず、差す競馬で0秒5差まで追い上げる収穫のある内容だった。20年の優駿スプリント、21年の川崎スパーキングスプリント以来のタイトルを狙う。
スマートセラヴィー (牡8)
JRAダート5勝の実績を残し、船橋・川島正一厩舎へ。転入4戦目の駿麗賞で南関東初Vを飾り、3走前のプリムローズ賞では8番人気の低評価を覆す直線一気の差し切り勝ちを収めた。脚質的に展開に左右される面があり、ここ2戦はプラチナC9着、千葉日報賞スプリント7着と敗れたが、末脚の生きる流れなら。
ブンロート (牡7)
全9勝中8勝を船橋1200メートルでマークしているが、過去2年の習志野きらっとスプリントはともに0秒5差の3、4着、昨年の船橋記念でも3、7着に食い込んでおり、5ハロン戦の適性は十分に示している。ペースに応じて自在に立ち回れるタイプで、休養明け3戦目で一変しても不思議はないだろう。
リュウノユキナ (牡9)
ダートグレード競走に初挑戦した21年の東京スプリントを始め、クラスターC、23年の東京スプリントと3つのタイトルを獲得。3年連続で出走したJBCスプリントでも5、2、3着に入るなど、ダート短距離路線をけん引してきたトップホースだが、転入初戦のプリムローズ賞が11着大敗。9歳という年齢からも一変は厳しそう。
スワーヴシャルル (牡8)
JRA未勝利、門別2勝、JRA4勝を経て大井・藤田輝信厩舎へ。転入初戦のトパーズ賞、続く準重賞・ウインタースプリントを制したが、フジノウェーブ記念はやや距離が長く13着に沈んでいた。約4か月ぶりの出走だった前走の準重賞・千葉日報賞スプリントVで巻き返しに成功しており、勢いに乗って初タイトル獲得をもくろむ。
ティアラフォーカス (牡5)
初タイトルを獲得した昨年1月の船橋記念から勝ち鞍はないが、その後の船橋記念、ゴールドスプリント、川崎スパーキングスプリントで3着に入り、短距離重賞路線で上位争いを演じている。船橋1000メートルの適性は高く、課題のスタートも決まるようになっており、御神本訓史騎手とのコンビ3度目で勝機をつかめるか。
ハセノエクスプレス (牡6)
全9勝を1000、1200メートルでマークしている船橋の生え抜きだが、自己条件でも足踏みが続いており、昨年8月のA2・B1特別以降は勝ち鞍がない。相手なりに走れるタイプとはいえ、まだA2格付けの身での重賞初挑戦。斤量差もほとんどなく、全国のスピード自慢が集結する5ハロン戦では分が悪いだろう。
2011年創設の超短距離重賞。レース創設当初の格付けは南関東グレードSIIIで、2018年にSII、2020年にSIに格上げされた。地方競馬スーパースプリントシリーズの終了に伴い2024年からはSIIとして実施される。
1着馬にはアフター5スター賞(SIII:大井競馬場)、東京盃(JpnII:大井競馬場)、テレ玉杯オーバルスプリント(JpnIII:浦和競馬場)への優先出走権が与えられる。昨年開催された同レースは、1番人気のキモンルビー(御神本訓史騎乗)が勝利した。
ハナを主張した地元・船橋のキモンルビーが1番人気に応えて押し切り勝ち。クビ差2着に泣いた前年のリベンジを果たし、重賞3勝目を飾った。史上3頭目の連覇を狙った大井のギシギシ(2番人気)は追い上げ及ばず2着。人気馬同士のワンツーフィニッシュとなり、川崎スパーキングスプリント2着で優先出走権を獲得していた川崎のプリモパイソン(9番人気)が3着に粘り込んだ。
第12回 ギシギシ [大井]
第11回 コパノフィーリング [船橋]
第10回 ノブワイルド [浦和]
船橋競馬 第5回開催〔7月18日(木)~7月22日(月)〕イベント情報
習志野きらっとスプリントの開催ポスターをダウンロードできます。