船橋ケイバ重賞競走特集
第69回 日本テレビ盃(Jpn II)
サラブレッド系 3歳以上 グレード別定 ダ1800m
賞金 1着35,000,000円 2着12,250,000円 3着7,000,000円 4着3,500,000円 5着1,750,000円
JRA所属馬(出走:4頭)
クラウンプライド (牡3)
JRAダート1800メートルの新馬、もちの木賞を連勝。ヒヤシンスS6着後にドバイに遠征し、日本調教馬として2頭目となるUAEダービー制覇の偉業を成し遂げた。転戦した米3冠のケンタッキーダービーは3番人気に支持されたものの、直線の伸びを欠いて13着。約4か月半ぶりの帰国初戦に注目が集まる。
ノットゥルノ (牡3)
JRA芝で2戦未勝利だったが、ダートに矛先を向けて2連勝。伏竜Sは落鉄、兵庫チャンピオンシップは小回りコースに苦しんで2着に敗れたが、前走のジャパンダートダービーで3歳ダート王の座に輝いた。フットワークが大きく、スパイラルカーブの船橋コースは合うはず。秋のダートG1(Jpn1)に向けて弾みをつけたいところ。
フルデプスリーダー (牡5)
JRAダート6勝は全て1600~1700メートルでマーク。重賞初挑戦だった前走のエルムSは9番人気ながらも、ゴール前きっちり差し切る鮮やかな勝利を飾った。2連勝の勢いに乗って地方初参戦。左回りに問題なく、平坦コースなら1800メートルは克服できるはず。スタートさえ決まればチャンスは十分ある。
ペイシャエス (牡3)
JRA2歳新馬戦を飾り、5戦目に3歳1勝クラスを卒業した。2走前のユニコーンSは7番人気ながらも重賞初挑戦Vを決めており、前走のジャパンダートダービーは初の2000メートルに対応して0秒1差2着に猛追し、世代トップクラスの力を証明。スタミナ豊富で長くいい脚を使えるタイプで、約2か月半ぶりでも上位争いに加わるか。
南関東地方競馬所属馬(出走:6頭)
マンガン (牝5)
19年に川崎でデビューし、20年の東京湾C、昨年の金盃を含む7勝をマーク。休養明け3戦目の東京記念トライアルは驚異の上がり3ハロン35秒6の末脚を繰り出して復活Vを飾ったが、前走の東京記念は2年連続で大外枠を引く不運で5着に泣いた。今回は石井勝男厩舎への転厩初戦。船橋は〈3100〉でコース適性が高く、ダートグレード初挑戦でも侮れない。
サルサディオーネ (牝8)
盛岡で行われるJBCレディスクラシックを見据えて参戦した前走のビューチフルドリーマーCは、苦手だった長距離輸送を克服して5馬身差のワンサイドゲーム。以前より疲労の回復が早くなっており、8歳秋を迎えてますます充実ぶりが目立っている。全13勝が左回りコースの典型的なサウスポー。いつも通り単騎マイペースに持ち込んで、連覇を狙う。
ミューチャリー (牡6)
船橋生え抜きで重賞5勝。昨年のJBCクラシックで地方所属馬として初制覇の偉業を達成したNARグランプリ2021の年度代表馬だが、連覇を狙った前走の大井記念はデビュー以来最低体重の453キロ(前走比19キロ減)でまさかの大差シンガリ負けを喫していた。復帰予定の東京記念を見送り、約4か月ぶりの実戦になる今回は馬体回復が鍵だろう。
フィールドセンス (牡8)
船橋・山下貴之厩舎へ移籍初戦のマイルグランプリトライアルは軽い熱中症で出走を取り消したが、重賞初挑戦のプラチナCで3着に健闘し、前走のスパーキングサマーCは鮮やかな差し切りで初タイトルを獲得した。JRAダート5勝のうち4勝を1700、1800メートルでマークしており、末脚の生きる流れなら上位争いに食い込んでも不思議はない。
ギガキング (牡4)
20年6月の門別でデビュー勝ち。3度目の重賞挑戦だった盛岡の南部駒賞で初タイトル奪取し、船橋・稲益貴弘厩舎に移籍後も東京湾C、ダービーグランプリ、報知グランプリCを制したサウスポー。前走のマーキュリーCは二度の不利がありながらも5着に追い上げており、交流重賞で通用する力を示した。地元・船橋1800メートルはベストの舞台。
ジュランビル (牝6)
JRAで芝3勝、ダート1勝。18年のファンタジーS、19年のフィリーズレビューで小差3着に健闘し、桜花賞(8着)に駒を進めた実績馬だ。大井・福永敏厩舎へ移籍後は兵庫サマークイーン賞5着、イヌワシ賞2着で地方の馬場適性の高さを示したが、ダートグレード競走は初挑戦。牡馬トップクラス相手にどこまで食らいつけるか。
地方他地区所属馬(出走:4頭)
メスキータ (牡6)
JRAダート1800メートルで2勝。兵庫チャンピオンシップ(5着)、ジャパンダートダービー(12着)に駒を進めたが、2勝クラスでも好結果を残せなかった。高知で4勝を積み重ね、愛知の今津博之厩舎へ。移籍後は5戦すべて2秒以上の大差をつけられており、前走のテレ玉杯オーバルスプリントもシンガリ負け。ここも苦戦は免れないだろう。
クレールアドレ (牡3)
21年の浦和でデビュー勝ちし、その後に6戦を経て、笠松・伊藤勝好厩舎へ。移籍初戦こそ勝利で飾ったが、積極的に参戦しているダートグレード競走や地方交流重賞では大敗続きで全く歯がたたない状況。自己条件でも勝ちきれず、今年6月からは月に3回出走するハードなローテーションが続いており、大きな上積みは見込めない。
グレートコマンダー (牡8)
JRAで8戦未勝利。高知1勝、川崎7勝を経て、愛知・今津博之厩舎へ。ダートグレード競走は今年だけで8戦しているが、すべて3秒以上もの大差をつけられている。昨年11月17日から勝ち鞍がなく、自己条件に戻った前走(6着)でも入着できていない現状では…。キャリア106戦の8歳牝馬で、強調すべき材料が見当たらない。
マイネルヘリテージ (牝3)
JRA6戦未勝利に終わり、金沢・井樋一也厩舎へ移籍して2連勝を飾る。その後6戦は強敵相手に苦しんだが、自己条件に戻って2連勝した勢いに乗って挑んだMRO金賞で2着に健闘。続く自己条件で古馬を圧倒し、前走のサラブレッド大賞典は0秒1差3着まで追い込んだ。着実に力をつけており、初のダートグレードの舞台で一線級の胸を借りる。
1954(昭和29)年に創設され、今年で69回目を数える船橋で最も古い歴史を誇る重賞競走。
初回から97年まで2000m戦、中央地方指定交流競走となった98年以降1800mで施行されているが、07年は馬インフルエンザの流行により急遽、南関東重賞競走として実施された。
1着馬には今年は盛岡競馬場で行われるJBCクラシック(11月3日/2000m)への優先出走権が与えられる。

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【所属】JRA(栗東)が断然の実績
所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)8勝、JRA(美浦)が1勝、大井が1勝で、JRA(栗東)が断然の実績を誇っています。
所属 | JRA (栗東) |
JRA (美浦) |
船橋 | 浦和 | 大井 | 川崎 | 他地区 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 回数 |
8 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
【年齢】5歳馬が若干優勢
年齢別に見ると5歳馬が4勝、4歳馬、7歳馬が2勝している。一昨年が4歳馬のロードブレスが勝利しており、昨年は7歳馬のサルサディオーネが勝利している。
馬齢 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 回数 |
1 | 2 | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 |
【人気】勝率は1番人気が、連対率・3着内率は3番人気が優勢
過去10回の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着6回-2着0回-3着2回-着外2回]と勝率60%、連対率60%・3着内率80%と好成績を残している。「2番人気」馬は[1-3-2-4]、勝利は一度のみだが3着内率は60%と安定した結果を残している。
また「3番人気」馬は[1-6-2-1]で勝利が1度、連対率70%、3着内率90%と上位人気馬が人気通りの成績を残す傾向にあり、実績のある人気馬は素直に信頼したい。
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 6-0-2-2 | 60% | 60% | 80% |
2番人気 | 1-3-2-4 | 10% | 40% | 60% |
3番人気 | 1-6-2-1 | 10% | 70% | 90% |
4番人気 | 1-1-2-6 | 10% | 20% | 40% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
6番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
7番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10% |
8番人気以下 | 0-0-0-45 | 0% | 0% | 0% |
スパーキングレディーC、スパーキングサマーCと連勝中のサルサディオーネが先手を奪い、ジャパンダートダービー馬ダノンファラオの猛追を半馬身振り切った。
前走3勝クラス特別1着のメイショウダジンが3着、GⅠ(Jpn I)4勝馬クリソベリル(単勝1.5倍)は2番手から後退し6着。


第67回 ロードブレス [JRA]

第66回 クリソベリル [JRA]

第65回 ケイティブレイブ [JRA]
船橋競馬 第6回開催〔9月26日(月)~9月30日(金)〕イベント情報
日本テレビ盃の開催ポスターをダウンロードできます。