船橋ケイバ重賞競走特集
第70回 日本テレビ盃(Jpn II)
サラブレッド系 3歳以上 別定 ダ1800m
賞金 1着40,000,000円 2着14,000,000円 3着8,000,000円 4着4,000,000円 5着2,000,000円
JRA所属馬(出走:4頭)
ウシュバテソーロ (牡6)
JRA芝の3勝クラスで足踏みしていたが、昨年4月からダート路線に転向して大ブレイク。オープンを2連勝して挑んだ東京大賞典で重賞初挑戦Vを飾り、続く川崎記念を快勝。海外初遠征だった前走のドバイワールドCでは直線一気の末脚で鮮やかに差し切り、世界のダート王に輝いた。約6か月の充電を経て迎える秋初戦に注目したい。
セキフウ (牡4)
2歳時は未勝利、なでしこ賞、兵庫ジュニアグランプリと3連勝し、全日本2歳優駿で4着。3歳時は6戦未勝利に終わったが、サウジダービー2着、UAEダービー8着、コリアC3着と海外遠征を経験した。前走のエルムSは大外一気の差し切りで約1年8か月ぶりのV。戸崎圭太騎手とのコンビは2歳未勝利勝ち以来になるが、船橋コースを熟知する名手の手綱さばきに期待がかかる。
ミトノオー (牡3)
通算6戦4勝で、掲示板を外したのはデビュー2戦目のオキザリス賞11着だけ。兵庫チャンピオンシップで重賞初挑戦Vを飾った3歳世代トップレベルの素質馬だ。前走のジャパンダートダービーは前半で力んだぶん伸びを欠いたが、それでも0秒6差3着に逃げ粘っており、道中リラックスしてマイペースで走れればチャンスは十分ありそう。
テンカハル (牡5)
JRA芝で3勝し、5歳を迎えてからダート路線に矛先を向けて2、3、1、6着。前走のスレイプニルSは道中の進みが悪く、後方からメンバー最速タイの末脚で追い上げたが、オープンのペースに慣れるまでもう少し時間がかかりそう。ダートグレード競走初挑戦に加えて、砂の深い地方の馬場も経験がなく、自分の競馬に徹してどこまで上位に食い込めるか。
南関東地方競馬所属馬(出走:3頭)
スワーヴアラミス (牡8)
JRAで重賞3勝を含むダート9勝の実績馬だが、転入後は勝負どころで気の悪さを出す面が災いし、報知オールスターC、ブリリアントC、川崎マイラーズで2着、前走のフリオーソレジェンドCは3着と涙を呑んだ。船橋1800メートルはベストの舞台。今回の最終追い切りは今までになくスムーズで、森泰斗騎手との新コンビで上位を狙う。
ビヨンドボーダーズ (セ8)
川崎生え抜きの8歳騸馬。気性が難しくスプリント路線中心のローテーションを組まれてきたが、年齢を重ねるとともに常識にかかるようになっており、距離の融通性が出てきたのはプラス材料だ。船橋コースは全8勝中3勝をマークしている得意舞台。自己条件(B1)ならおもしろい存在だが、一線級相手ではさすがに荷が重いだろう。
エイシンデジタル (牡8)
JRA在籍時に芝・ダートで1勝ずつをマークし、園田で21年の摂津盃を含む7勝を積み重ねた。高知で5戦未勝利、浦和で4戦未勝利を経て、船橋・新井清重厩舎へ移籍したが、A2の自己条件でも入着が精いっぱいの現状。4走前のオープン特別では3秒6差の大差しんがり負けを喫しており、ダートグレード競走初挑戦で苦戦は免れないだろう。
地方他地区所属馬(出走:4頭)
シルトプレ (牡4)
2歳時は3連勝で鎌倉記念を制し、全日本2歳優駿で5着。昨年は南関東で2戦を経て、北斗盃、北海優駿、ダービーグランプリを制した世代トップクラスの器だ。今年初戦のコスモバルク記念を圧勝して挑んだ巴賞(芝)は16着に沈んだが、前走のエルムSは0秒6差5着まで追い込んでいる。打倒JRA勢へ、再びホッカイドウ競馬を代表して挑む。
マイネルヘリテージ (牡4)
JRA6戦未勝利を経て、金沢で5勝をマークし、昨年のMRO金賞2着、サラブレッド大賞典3着とタイトルが手に届く位置まで成長した。昨年の日本テレビ盃は5秒3もの大差をつけられる9着に終わり、JRA再移籍後も結果を出せず、再び金沢へ移籍。自己条件2着をステップに挑む2度目のダートグレード競走で、昨年以上の成績を残せるか。
サイファリス (牝7)
JRAで10戦未勝利。門別で4勝をマークし、21年のノースクイーンC4着、ビューチフルドリーマーC2着、昨年のヒダカソウC4着、ノースクイーンC3着と牝馬重賞で上位争いを演じてきたが、南関東ではB3格付けでも入着止まり。笠松移籍後も大きな変わり身はなく、2年以上も勝ち鞍がない7歳牝馬では…。
ブレイヴコール (牡9)
園田在籍時に17年の兵庫ダービーを含む8勝。高知でも8勝を積み重ねたが、名古屋に移籍した今年7月以降は5戦未勝利で厳しい戦いが続いている。キャリア113戦の9歳馬でピークは過ぎている印象は否めず、ダートグレード競走初挑戦、タフな船橋1800メートルが舞台では強調すべき材料が見当たらない。
日本テレビ放送網(NTV)が1953年に日本の民間放送局として最初の地方競馬の中継を船橋競馬から行ったことを記念して、翌1954年からアルファベットの略称であるNTV盃として創設。
1979年からは開催時期を9月末~10月頭へと移動し、中央との交流競走となった後の勝馬に限っても、アブクマポーロ、アグネスデジタル、マキバスナイパー、フリオーソ、スマートファルコンといったダートグレード競走戦線の中核を担ったGI(JpnI)馬らが、ずらりとその名を連ねている。昨年度は船橋競馬所属のフィールドセンスが優勝した。
また、JBC競走の前哨戦"Road to JBC"の1つとして数えられ、1着馬にはJBCクラシックへの優先出走権が与えられるため、JRA馬、地方馬ともに強豪が集結し、JpnIIながらハイレベルなレースが期待されます。
※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。
中団でレースを進めた地元・船橋のフィールドセンス(7番人気)が直線一気の差し切り勝ち。JRA3歳トップクラスの精鋭を迎え撃ち、スパーキングサマーCに次ぐ重賞2連勝を飾った。UAEダービーの覇者で、ケンタッキーダービー13着からの帰国初戦だったJRAクラウンプライド(3番人気)が2着。連覇を狙った大井のサルサディオーネ(2番人気)が3着に逃げ粘り、クビ差遅れてJRAペイシャエス(1番人気)、さらにクビ差遅れて船橋のギガキング(5番人気)の順で決着した。
第68回 サルサディオーネ [大井]
第67回 ロードブレス [JRA]
第66回 クリソベリル [JRA]
船橋競馬 第6回開催〔9月25日(月)~9月29日(金)〕イベント情報
日本テレビ盃の開催ポスターをダウンロードできます。