船橋ケイバ重賞競走特集
第70回 クイーン賞(Jpn III)
サラブレッド系 4歳以上牝馬 中央・地方交流 ダ1800m
賞金 1着30,000,000円 2着10,500,000円 3着6,000,000円 4着3,000,000円 5着1,500,000円
JRA所属馬(出走:4頭)
アーテルアストレア (牝5)
ダートに矛先を向けた2戦目の未勝利を大差勝ち。その後に4勝を積み重ね、昨年のレディスプレリュードで重賞初制覇を飾った。JpnI/GIに挑んだJBCレディスクラシックは3着、チャンピオンズCは9着で厚い壁にはね返されたが、今回は相手関係が楽になっており、トップハンデ56・5キロ克服なら巻き返しを期待できる。
ゴールデンハインド (牝4)
デビュー2戦目の芝1800メートルを勝ち上がり、オープン、1勝クラスで接戦を演じた後に、2度目の重賞挑戦だったフローラSでタイトルを獲得。前走の中山金杯は、オークス(11着)以来で約7か月半ぶりの出走にもかかわらず、逃げてしぶとく0秒6差9着に食い下がった。ダートは未経験で、強力同型をどうさばくのか試金石の一戦。
テリオスベル (牝7)
前走の名古屋グランプリは勝ち馬ディクテオンに離されたとはいえ、2周目3コーナーで先頭に立ってレコード決着の3着に粘り込む健闘。22年の覇者で、前年も2着と船橋1800メートルの適性は証明しており、トップハンデ56・5キロを経験しているのも強み。器用に立ち回れるタイプではない半面、特筆すべきスタミナの持ち主だ。
ライオットガール (牝4)
昨年8月のレパードSで牡馬を退けて重賞初制覇を飾り、牝馬のダートグレード路線に矛先を向けたレディスプレリュードで0秒1差3着。スタートで不利のあったJBCレディスクラシックこそ6着に敗れたが、前走のクイーン賞で2つ目のタイトルを手に入れた。末脚を生かせる船橋コースは合っており、初の56キロ克服が連覇への鍵になりそう。
南関東地方競馬所属馬(出走:5頭)
キャリックアリード (牝5)
デビューは3歳6月と遅れたが、大事に使われながら通算〈4120〉。前走の神奈川記念はメンバー最速の末脚で勝ち馬ヴィブラフォンに0秒1差まで迫っており、牡馬混合の重賞でも通用する力を示した。大井・藤田輝信厩舎への移籍初戦になるが、地方の馬場、ナイターは克服済みで、脚質的にスパイラルカーブの船橋コースは合う。
グレースルビー (牝7)
JRAダートで2勝をマークし、大井・堀千亜樹厩舎へ。ダートグレード競走初挑戦だった2走前のクイーン賞はさすがに分が悪く7着に敗れたが、自己条件に戻った前走の準重賞・クイーンズオーディションは向こう正面先頭から押し切る文句なしの勝利。トライアルを制した勢いに乗り、再びJRA勢に立ち向かう。
サルサレイア (牝8)
21年5月の準重賞・ネモフィラ賞を最後に勝ち星はないが、ダートグレード競走や他地区の重賞で上位争いを演じてきたタフネス牝馬。前走の東京シンデレラマイルは最後方から0秒4差3着まで追い込んでおり、改めて存在感をアピールした。クイーン賞は過去4年で3、5、7、4着。8歳でも元気いっぱいで、末脚の生きる流れならおもしろい。
フークエンジェル (牝4)
コース、距離不問で、昨年は牝馬3冠に挑んで桜花賞3着、東京プリンセス賞5着、関東オークス6着。2走前のロジータ記念でも4着に食い込んでおり、大崩れなく力を発揮してきた。デビュー2戦目の2歳戦以外に勝ち星がなく、まだB1の身だが、準重賞・クイーンズオーディション2着で権利を獲得してのチャレンジになる。
メイドイットマム (牝4)
門別でデビュー勝ちを収め、エーデルワイス賞5着を最後に船橋・石井勝男厩舎へ。東京2歳優駿牝馬、桜花賞、ロジータ記念を制し、東京プリンセス賞3着、関東オークスで4着に入った世代トップクラスの器。前走の東京シンデレラマイルは古馬初対戦に加え、久々のマイルのペースに戸惑って6着に敗れたが、ハンデ差を生かして上位を狙う。
地方他地区所属馬(出走:1頭)
エイシンレミー (牝4)
門別を経て、佐賀で3勝をマーク。5馬身差Vを飾った昨年1月の花吹雪賞が大きな勲章だが、それ以降は笠松・伊藤勝好厩舎への移籍後も含めた18戦すべて勝ち馬から1秒以上も離されており、ダートグレード競走初挑戦だった4走前のクイーン賞は6秒2差のシンガリ負け。長距離輸送が続いており、苦戦は免れないだろう。
船橋競馬場で開催される牝馬限定のハンデキャップレース。2024年からは全日本的なダート競走の体系整備により開催時期が2月へ変更された。これまで年明けに大井競馬場にて行われていた「TCK女王盃(JpnIII)」が、園田競馬場に移設(兵庫女王盃)され、時期が変更となるため、2024年からは当レースが新年最初の牝馬限定ダートグレード競走となる。なお今回に限り、前年11月の「クイーン賞(JpnIII)」で5着以内だった地方馬に優先出走権が与えられる。また本競走で1着の地方馬には「第70回 エンプレス杯(JpnII)」への優先出走権が付与される。
昨年の11月に開催された同レース(クイーン賞)は、3番人気のライオットガール(岩田望来騎手騎乗)が勝利した。
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最後の直線で外から突き抜けたライオットガール(3番人気)が、レパードSに次ぐ重賞2勝目をマーク。いつも通り徹底先行のスタイルを貫いたテリオスベル(1番人気)は、一旦先頭に立ったものの2馬身半差遅れの2着で連覇ならず。すんなりハナを奪ったパライバトルマリン(2番人気)は終始からまれる展開が厳しく3着に敗れ、4年連続の出走となった大井のサルサレイア(8番人気)が地方最先着の4着に健闘した。
第68回 テリオスベル[JRA]
第67回 ダイアナブライト[川崎]
第66回 サルサディオーネ[大井]
船橋競馬 第11回開催〔2月5日(月)~2月9日(金)〕イベント情報【速報】
クイーン賞の開催ポスターをダウンロードできます。